IROHA 保存版ガイド・がん治療・薬物療法・温熱療法
「アドメテック局所温熱治療」とは?
ハイパーサーミアとの違い・根拠・費用を整理【保存版】
「温熱療法」という名前でも、方法はさまざまです。アドメテック局所温熱治療は、針をがんに直接刺し、内部から50〜99℃に加熱する方法で[4]、39〜45℃程度に温める一般的なハイパーサーミアとは大きく異なります。調査した範囲では、人を対象にした査読付きの研究は確認できず、確認できたのは犬の症例報告のみでした[2]。
医師による監修前の記事です
この記事は、AIを用いてIROHA編集部が、下記の情報源をもとに作成しました。医師による内容の確認(医療監修)はまだ受けていません。本文中の[番号]から、それぞれの情報源を確認できます。治療を検討するときは、必ず主治医にご相談ください。
この記事の情報源(4件・2026年10月23日確認)- 公的機関 1件国立がん研究センター がん情報サービス
- 研究論文 1件PubMed
- 企業の公式情報 1件医療機器メーカー公式サイト(会社の確認のみ)提供状況・料金などの確認にだけ使っており、治療効果の根拠ではありません
- 医療機関の公式サイト 1件医療機関公式サイト(提供内容・リスクの説明・料金の確認のみ)提供状況・料金などの確認にだけ使っており、治療効果の根拠ではありません
アドメテック局所温熱治療を受けるために、手術・薬物療法・放射線治療などの標準治療を中断・延期することを支持する研究はありません。針を刺す治療のため、抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を飲んでいる人などは、必ず主治医に相談してください。
アドメテック局所温熱治療とは
アドメテック局所温熱治療は、株式会社アドメテック(愛媛県松山市)の機器を使い、がんに針を刺して、針ごとに温度を調整しながら内部から加熱する治療です[4][3]。医療機関の説明では、加熱温度は50〜99℃、加熱時間は5〜10分で、同時に4本まで針を使えるとしています[4]。
似た名前の治療との違い
| 治療 | 方法 | 位置づけ |
|---|---|---|
| ハイパーサーミア(電磁波温熱療法など) | 体の外から、がんのある部分を39〜45℃程度に温める | ハイパーサーミアの記事で解説 |
| ラジオ波焼灼療法・マイクロ波凝固療法 | 針をがんに刺し、熱でがんを死滅させる | 肝細胞がんで、がんの大きさ・数の条件を満たす場合に推奨されている[1] |
| アドメテック局所温熱治療 | 針をがんに刺し、50〜99℃で加熱する[4] | 人での研究は確認できない。自由診療 |
どのような仕組みなのか?
医療機関は、加熱して熱変性させたがん細胞が数日後に死に、免疫も活性化され、その後、正常な組織が回復すると説明しています[4]。
どのような患者が対象となるのか?
医療機関は、表在性のがん・肉腫(咽頭がん、乳がん、皮膚がん、平滑筋肉腫など)と、内視鏡で届く消化器のがん(食道がん、胃がん、大腸がんなど)を対象として案内しています[4]。効果が確認された対象はありません。
- 針が届く場所のがんに限られます。
- がんの種類や進行度によって効果が異なり、すべての人に同じ効果が得られるわけではないと、医療機関は説明しています[4]。
どのような効果が確認されているのか?
| 研究・情報 | 内容 | 読むときの注意 |
|---|---|---|
| 犬の症例報告(2014年、3例) | 表在性のがんを45〜65℃で10分加熱し、2例でがんが消失、1例で縮小[2] | 動物の3例のみ。著者に機器メーカーの社員を含む |
| 医療機関の説明 | 「ヒトの臨床的効果(医師主導臨床研究)」として症例を紹介している[4] | 査読付きの論文は確認できなかった |
医療機関自身も、長期間の安全性・有効性について確立されたエビデンスは限られていると説明しています[4]。
科学的根拠と研究状況
| 項目 | 現在の状況 |
|---|---|
| 診療ガイドライン | この機器を推奨するものは確認できなかった |
| 承認 | 日本での医療機器としての承認は確認できなかった。医療機関は「ウクライナで先行して医療機器として認可」と説明[4] |
| 研究の段階 | 犬の症例報告[2] |
| 現時点で分からないこと | 人での有効性・安全性、適したがん、他の治療との比較 |
治療の流れ
よろずクリニックの公式サイトで案内されている内容です[4]。
- 相談・診察:針が届く部位か、内視鏡で届くかを確認する。
- 加熱:皮膚から、または内視鏡で針を刺し、5〜10分加熱する。入院は不要とされる。
- 繰り返し:繰り返し治療ができるとしている。回数・間隔・効果の判定方法は公式サイトでは確認できなかった。
副作用・リスク・注意点
- 医療機関が挙げるリスク:治療部位の赤み・腫れ・熱感・軽い痛み、発熱・だるさ・軽いめまい、周りの正常な組織への熱の影響、まれな感染、消化管に刺した場合の消化管穿孔(緊急手術が必要になることがある)[4]。
- 参考:確立した焼灼療法の合併症:肝臓がんのラジオ波焼灼療法などでも、発熱、腹痛、出血、腸管損傷、やけどなどの合併症が起こることがあります[1]。
- 効果が得られない可能性:人での有効性は確認されていません。
- 標準治療を遅らせるリスク:有効性が確かめられていない治療のために、標準治療の開始や継続を遅らせないでください。
治療費・保険適用
保険は使えず、全額自己負担です。
| 医療機関 | 掲載されている費用 |
|---|---|
| よろずクリニック | 1回15万円(税別)。部位や内視鏡処置によって変わる[4] |
料金は2026年10月23日に公式サイトで確認した内容です。
他の治療法との違い
| 治療 | 温度・方法 | 根拠の位置づけ |
|---|---|---|
| ハイパーサーミア | 39〜45℃程度、体の外から | (くわしく) |
| ラジオ波焼灼療法(肝細胞がん) | 針を刺して高熱でがんを焼く | 条件を満たす肝細胞がんで推奨[1] |
| アドメテック局所温熱治療 | 針を刺して50〜99℃で加熱 | 人での研究は確認できない[2] |
治療を検討する際の確認事項
主治医に相談したいこと
- 私のがんは、ラジオ波焼灼療法や手術・放射線治療など、保険で受けられる局所治療の対象になりますか?
- 抗凝固薬などを飲んでいても、針を刺す治療を受けて大丈夫ですか?
提供医療機関に確認したいこと
- この機器で人を治療した結果は、論文として発表されていますか?
- 日本で医療機器として承認・認証されていますか?
- 消化管穿孔などが起きた場合、どこで緊急手術を受けますか?
- 何回・どの間隔で行い、何をもって効果を判断しますか?
- 主治医と情報を共有してもらえますか?
エビデンスの現在地まとめ(2026年10月時点)
| 論点 | 現時点での評価 |
|---|---|
| 方法 | 針を刺して50〜99℃で加熱(ハイパーサーミアとは別)[4] |
| 研究 | 犬の症例報告3例のみ。人での研究は確認できない[2] |
| 承認 | 日本での医療機器承認は確認できなかった |
| リスク | 正常組織への熱の影響、感染、消化管穿孔など(医療機関の説明)[4] |
| 費用 | 1回15万円(税別)の掲載例[4] |
よくある質問
ハイパーサーミアと同じですか?
違います。ハイパーサーミアは体の外から39〜45℃程度に温めますが、この治療は針を刺して内部から50〜99℃で加熱します[4]。
がんは治りますか?
人での研究は確認できず、効果は分かっていません。確認できたのは犬の症例報告のみです[2]。
ラジオ波焼灼療法とは違うのですか?
針を刺して熱でがんを壊す点は似ていますが、別の機器です。ラジオ波焼灼療法は条件を満たす肝細胞がんで推奨されている治療です[1]。
リスクはありますか?
医療機関は、正常組織への熱の影響、感染、消化管に刺した場合の消化管穿孔などを挙げています[4]。
費用はどのくらいかかりますか?
よろずクリニックは1回15万円(税別)と掲載しています[4]。保険は使えません。
IROHAからのメッセージ
「切らずに、熱でがんを小さくできるなら」。そう考えるのは自然なことです。熱でがんを壊す方法は、肝臓がんなどで実際に使われている治療でもあります。
そのうえでお伝えしたいのは、この機器による治療は、人での研究が確認できない段階だということです。保険で受けられる局所治療がないか、まず主治医に確認してください。
参考文献・情報源
本文中の[番号]は、この一覧の出典に対応しています。出典は種類ごとにまとめています。医療機関の公式サイトは、提供状況・治療の流れ・料金の確認にだけ使い、治療効果の根拠としては使っていません。
公的機関(1件)
- [1] 肝臓がん(肝細胞がん) 治療(国立がん研究センター がん情報サービス)
研究論文(1件)
企業の公式情報(1件)
- [3] 株式会社アドメテック 公式サイト(医療機器メーカー公式サイト(会社の確認のみ))
医療機関の公式サイト(1件)
- [4] よろずクリニック「アドメテック局所温熱治療」(医療機関公式サイト(提供内容・リスクの説明・料金の確認のみ))
記事情報
- 初回公開日
- 2026年10月24日
- 最終更新日
- 2026年10月23日
- 医学的確認状況
- 医師による監修前(AIを用いてIROHA編集部が公的資料・論文などをもとに作成)
- 編集確認
- 未完了
- 参考情報の確認日
- 2026年10月23日
- 次回確認予定日
- 2027年4月23日
- 執筆
- IROHA編集部
治療法ごとの根拠の強さを、読者の方が見比べやすいように整理したIROHA独自の区分です。公的機関・学会による医学的な評価ではありません。AIと編集部が根拠を示して暫定評価を行い、医療監修で確定します。
- A:対象・条件を限定して臨床的有効性が確立
- B:人を対象とした比較研究などで有効性が示唆されるが、結論は限定的
- C:臨床研究は存在するが、有効性は未確立
- D:主に前臨床研究・理論段階
- E:信頼できる有効性の根拠が確認できない
- 未評価:資料不足により分類できない
相談できる医療機関
この治療法について相談できる医療機関の掲載は、現在確認中です。がんの治療について相談したいときは、主治医のほか、全国のがん診療連携拠点病院などにある「がん相談支援センター」を無料で利用できます(国立がん研究センター がん情報サービス)。


