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IROHA 保存版ガイド / IR-783光がん免疫療法

「IR-783光がん免疫療法」とは?
承認された光免疫療法との違い・根拠・費用を整理【保存版】

2026年10月24日公開・2026年10月23日更新・IROHA編集部(医薬品医療機器総合機構(PMDA)、査読付き論文、医療機関の公式情報をもとに作成)・医師による監修前

「光でがんを治療する」と聞くと、2021年に販売が始まった頭頸部がんの「光免疫療法」を思い浮かべる方も多いかもしれません。IR-783光がん免疫療法は、それとは別の治療です。日本で承認されていない色素「IR-783」を使う自由診療で[4]、人での報告は2人の症例報告にとどまります[2]。

医師による監修前の記事です

この記事は、AIを用いてIROHA編集部が、下記の情報源をもとに作成しました。医師による内容の確認(医療監修)はまだ受けていません。本文中の[番号]から、それぞれの情報源を確認できます。治療を検討するときは、必ず主治医にご相談ください。

この記事の情報源(5件・2026年10月23日確認)
  • 公的機関 1件医薬品医療機器総合機構(PMDA)
  • 研究論文 2件PubMed
  • 医療機関の公式サイト 2件医療機関公式サイト(提供内容・承認状況の説明・副作用の説明・料金の確認のみ)、医療機関公式サイト(提供場所の案内の確認のみ)提供状況・料金などの確認にだけ使っており、治療効果の根拠ではありません
参考文献・情報源の一覧を見る
D IROHAの情報整理区分(暫定):主に前臨床研究・理論段階 IR-783のがんへの作用は主に細胞・動物の実験で報告されている[2][3]。人での報告は、舌がん・乳がんの2人の症例報告のみで[2]、比較試験は確認できなかった / この区分はIROHA独自の情報整理のためのもので、公的な医学的評価ではありません。医療監修で確定する前の暫定評価です。区分の説明
この記事でわかること
  • 承認された「光免疫療法」(頭頸部がん、アキャルックス)とは別の治療。IR-783は日本で承認されていない色素[1][4]
  • IR-783ががん細胞に集まり、近赤外線を当てると細胞を傷つける、という仕組みが主に細胞・動物の実験で研究されている[2][3]
  • 人での報告は舌がん・乳がんの2人の症例報告のみ。比べる相手のある試験は確認できなかった[2]
  • 医療機関は、発熱・光線過敏症・吐き気・アレルギー反応、まれに腫瘍崩壊症候群などの副作用を挙げている[4]
  • 費用は医療機関の掲載例で1回20万〜30万円(税別)。全額自己負担[4]
がん治療中の方へ
IR-783光がん免疫療法を受けるために、手術・薬物療法・放射線治療などの標準治療を中断・延期することを支持する研究はありません。頭頸部がんで承認された光免疫療法の対象になるかを含め、必ず主治医に相談してください。

IR-783光がん免疫療法とは

IR-783光がん免疫療法は、IR-783という近赤外線に反応する色素(ヘプタメチンシアニン色素)を脂質の膜で包んだもの(リポソーム)を投与し、がんに集まったところに近赤外線(810nm)を当てる自由診療です[4]。光で反応する物質を使ってがんを傷つける方法は、一般に「光線力学療法」と呼ばれます[2]。

承認された「光免疫療法」との違い

項目光免疫療法(アキャルックス)IR-783光がん免疫療法
使う薬セツキシマブ サロタロカンナトリウム(がん細胞の目印EGFRに結合する抗体に、光で反応する物質を付けた薬)[1]IR-783(色素)のリポソーム[4]
承認承認済み(条件付き早期承認、2021年1月販売開始)[1]未承認医薬品(医療機関の説明)[4]
対象切除できない局所進行・局所再発の頭頸部がん。化学放射線療法などの標準治療ができる場合はそちらを優先[1]医療機関が幅広いがんを案内[4]

名前に「光」「免疫療法」と入っていても、使う薬も、根拠も、承認の有無も異なります。

どのような仕組みなのか?

医療機関と研究者は、次のような仕組みを説明しています[4][2]。

  1. がん細胞に集まる:IR-783は、がん細胞の取り込み口(OATP)を通ってがん細胞に集まりやすいとされる。
  2. 近赤外線を当てる:体の奥まで届きやすい近赤外線で色素を反応させ、がん細胞を傷つける。
  3. 光がなくても作用:細胞の実験では、光を当てなくても乳がん・舌がんの細胞の増殖を抑えたと報告されている[2][3]。
  4. 免疫への作用:医療機関は、がん細胞が壊れることで全身の免疫が活性化される可能性を説明している[4]。人で確かめた研究は確認できなかった。

よろずクリニックは、前日の薬剤投与とともにハイパーサーミア(温熱療法)を行い、薬剤ががんに集まりやすくすることを目指すとしています[4]。

ここまで分かっている細胞・動物の実験で、IR-783ががん細胞に集まり、増殖を抑える作用が報告されている[2][3]。
まだ分からない人で、がんの縮小や生存期間の延長につながるか。研究者自身も、臨床での効果は分かっていないとしている[2]。

どのような患者が対象となるのか?

よろずクリニックは、次のような人を対象として案内しています[4]。

  • 抗がん剤や放射線で十分な効果が得られなかった人
  • 外科手術が難しい部位にがんがある人
  • 内視鏡による消化管へのレーザー照射が適している人

レーザーが届きにくい深い場所のがんには効果が期待できないことがあると、医療機関自身が説明しています[4]。有効性が確認されたがんの種類・病期はありません。

頭頸部がんで、切除できない局所進行・局所再発の場合は、承認された光免疫療法の対象になることがあります[1]。主治医に確認してください。

どのような効果が確認されているのか?

研究内容と結果読むときの注意
舌がん・乳がんの症例報告(2024年、2人)IR-783リポソームを使った光線力学療法で、2人ともがんが大きく縮小し、重い副作用はなかったと報告[2]2人だけの報告で、比べる相手がいない。ほかの治療の影響と区別できない。著者の一部は企業の社員[2]
細胞の実験乳がん細胞の増殖や移動を抑えたなどの報告[3]人での効果を示すものではない
ここまで分かっている人に使った報告が2人分ある[2]。
まだ分からない多くの人で効果があるか、どのがんに向くか、長期の安全性。比較試験は確認できなかった。

科学的根拠と研究状況

項目現在の状況
診療ガイドライン推奨するものは確認できなかった
承認IR-783は未承認医薬品。同じ成分・同等の性能をもつ国内承認薬はないと医療機関が説明[4]
人での研究2人の症例報告[2]
関連する承認治療頭頸部がんの光免疫療法(アキャルックス)[1]
現時点で分からないこと有効性、対象となるがん、最適な量・照射方法、長期の安全性

治療の流れ

よろずクリニックの公式サイトで案内されている内容です[4]。

  1. 相談・診察:未承認医薬品を使うことを含めて説明を受ける。
  2. 薬剤の投与:IR-783リポソームを投与する。前日の投与とともにハイパーサーミアを行う。
  3. 照射:近赤外線を照射する。消化管のがんには内視鏡を使ったレーザー照射、深い部位には超音波機器を併用するなど、部位に応じて機器を選ぶ。
  4. 経過観察:回数・間隔・効果の判定方法は、公式サイトでは確認できなかった。医療機関に確認する。

ライトクリニック銀座(東京)は、この治療は鳥取のよろずクリニックで行うと案内しています[5]。

副作用・リスク・注意点

  • 医療機関が挙げる副作用:海外の研究・報告で、発熱、光線過敏症(光に当たると皮膚に炎症が起きる)、吐き気、だるさ、アレルギー反応、まれに腫瘍崩壊症候群(がん細胞が急に壊れて体の塩分などのバランスが崩れる状態)が確認されているとしています[4]。
  • 参考:承認された光免疫療法の注意:アキャルックスでは、照射した部位の潰瘍・壊死や、腫瘍からの出血、舌の腫れ・喉頭のむくみなどが重大な副作用として挙げられています[1]。IR-783で同じことが起きるかは分かっていませんが、照射によりがんが壊れる治療に共通する注意点です。
  • 効果が得られない可能性:有効性は確認されていません。深い場所のがんには光が届きにくいことがあります[4]。
  • 標準治療を遅らせるリスク:有効性が確かめられていない治療のために、標準治療の開始や継続を遅らせないでください。

治療費・保険適用

保険は使えず、全額自己負担です。

医療機関掲載されている費用
よろずクリニック1回あたり20万〜30万円(税別)。治療部位や内視鏡処置の有無で変わる[4]

併用するハイパーサーミアなどの費用が別にかかるかは、医療機関に確認してください。料金は2026年10月23日に公式サイトで確認した内容です。

他の治療法との違い

治療考え方根拠の位置づけ
光免疫療法(アキャルックス)抗体でがんに結合させた物質に光を当てる切除できない局所進行・局所再発の頭頸部がんで承認[1]
IR-783光がん免疫療法がんに集まる色素に近赤外線を当てる2人の症例報告のみ。未承認[2]
ハイパーサーミア(温熱療法)がんを温めるIR-783と組み合わせる医療機関がある(ハイパーサーミアの記事)[4]

治療を検討する際の確認事項

主治医に相談したいこと

  • 私のがんは、承認された光免疫療法や、ほかの保険診療の対象になりますか?
  • いまの治療と並行して受けても問題ないですか?

提供医療機関に確認したいこと

  • 私のがんの部位に、光は届きますか?
  • 何回・どの間隔で行い、何をもって効果を判断しますか?
  • 使うIR-783の製造と品質管理は?
  • 光線過敏症を防ぐために、治療後どのくらい日光を避ける必要がありますか?
  • 腫瘍崩壊症候群などが起きたときの対応体制は?
  • ハイパーサーミアなどを含めた総額はいくらですか?
  • 主治医と情報を共有してもらえますか?

エビデンスの現在地まとめ(2026年10月時点)

論点現時点での評価
承認された光免疫療法との関係別の治療。承認された光免疫療法は頭頸部がんのアキャルックス[1]
人での研究2人の症例報告のみ[2]
承認IR-783は未承認医薬品(医療機関の説明)[4]
安全性発熱・光線過敏症・アレルギー反応、まれに腫瘍崩壊症候群などの報告(医療機関の説明)[4]
費用1回20万〜30万円(税別)の掲載例[4]

よくある質問

ニュースで見た「光免疫療法」と同じですか?

違います。承認された光免疫療法は、切除できない頭頸部がんに使うアキャルックスという承認薬を使う治療です[1]。IR-783光がん免疫療法は、未承認の色素を使う自由診療です[4]。

IR-783光がん免疫療法で、がんは治りますか?

人での報告は2人の症例報告のみで、効果は確立していません[2]。

副作用はありますか?

医療機関は、発熱、光線過敏症、吐き気、だるさ、アレルギー反応、まれに腫瘍崩壊症候群などを挙げています[4]。

どんながんでも受けられますか?

医療機関は幅広いがんを案内していますが、レーザーが届きにくい深い場所のがんには効果が期待できないことがあるとしています[4]。

東京で受けられますか?

ライトクリニック銀座は、この治療は鳥取のよろずクリニックで行うと案内しています[5]。相談の窓口は医療機関に確認してください。

費用はどのくらいかかりますか?

よろずクリニックは1回20万〜30万円(税別)と掲載しています[4]。回数や併用する治療で総額は変わります。保険は使えません。

IROHAからのメッセージ

「切らずに、光でがんを治療できるなら」。そう期待するのは自然なことです。光を使ったがん治療は、承認された治療も生まれている、注目の研究分野です。

そのうえでお伝えしたいのは、IR-783を使う治療は、承認された光免疫療法とは別のもので、人での根拠はまだ2人の報告にとどまるということです。

まず主治医に、保険で受けられる治療の選択肢を確認してください。それでも検討する場合は、この記事の「確認事項」を医療機関で一つずつ聞いてみてください。

参考文献・情報源

本文中の[番号]は、この一覧の出典に対応しています。出典は種類ごとにまとめています。医療機関の公式サイトは、提供状況・治療の流れ・料金の確認にだけ使い、治療効果の根拠としては使っていません。

公的機関(1件)

研究論文(2件)

医療機関の公式サイト(2件)

記事情報

初回公開日
2026年10月24日
最終更新日
2026年10月23日
医学的確認状況
医師による監修前(AIを用いてIROHA編集部が公的資料・論文などをもとに作成)
編集確認
未完了
参考情報の確認日
2026年10月23日
次回確認予定日
2027年4月23日
執筆
IROHA編集部
IROHAの情報整理区分について

治療法ごとの根拠の強さを、読者の方が見比べやすいように整理したIROHA独自の区分です。公的機関・学会による医学的な評価ではありません。AIと編集部が根拠を示して暫定評価を行い、医療監修で確定します。

  • A:対象・条件を限定して臨床的有効性が確立
  • B:人を対象とした比較研究などで有効性が示唆されるが、結論は限定的
  • C:臨床研究は存在するが、有効性は未確立
  • D:主に前臨床研究・理論段階
  • E:信頼できる有効性の根拠が確認できない
  • 未評価:資料不足により分類できない

相談できる医療機関

この治療法について相談できる医療機関の掲載は、現在確認中です。がんの治療について相談したいときは、主治医のほか、全国のがん診療連携拠点病院などにある「がん相談支援センター」を無料で利用できます(国立がん研究センター がん情報サービス)。

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