IROHA 保存版ガイド・がん治療・薬物療法・温熱療法
「がん再発抑制治療」とは?
自家がんワクチン・CTC検査・血管内レーザーの根拠を分けて整理【保存版】
手術を終えたあと、「再発しないために何ができるか」と考えるのは自然なことです。「がん再発抑制治療」は、よろずクリニックが、自家がんワクチン療法、CTC(循環腫瘍細胞)検査、血管内レーザー治療を組み合わせて案内しているプログラムの名前です[4]。独立した一つの治療法ではないため、この記事では構成要素ごとに根拠を分けて整理しました。結論として、この組み合わせで再発が減ることを確かめた研究は確認できませんでした。
医師による監修前の記事です
この記事は、AIを用いてIROHA編集部が、下記の情報源をもとに作成しました。医師による内容の確認(医療監修)はまだ受けていません。本文中の[番号]から、それぞれの情報源を確認できます。治療を検討するときは、必ず主治医にご相談ください。
この記事の情報源(4件・2026年10月23日確認)- 研究論文 3件PubMed
- 医療機関の公式サイト 1件医療機関公式サイト(提供内容・リスクの説明・料金の確認のみ)提供状況・料金などの確認にだけ使っており、治療効果の根拠ではありません
手術後の再発予防には、がんの種類・病期によって、抗がん剤・ホルモン療法・放射線治療など、保険で受けられる標準治療があります。このプログラムのために標準治療を中断・延期することを支持する研究はありません。必ず主治医に相談してください。
がん再発抑制治療とは
よろずクリニックは、手術をした後に再発が心配な人や、手術後の判定で転移が予想される人に向けて、次の3つを組み合わせた「よろずクリニック式がん再発抑制治療」を案内しています[4]。
| 構成要素 | 内容 | 根拠の位置づけ |
|---|---|---|
| 自家がんワクチン療法 | 手術で取ったがん組織からワクチンを作り、皮膚に注射する | 小規模な比較試験はあるが有効性は未確立[1][2](くわしく) |
| CTC検査 | 血液中を流れるがん細胞(CTC)を調べる | 転移乳がんで予後との関連が示されている[3]。再発予防の治療選びに使う有効性は確認できなかった |
| 血管内レーザー治療 | 色素(ICG)を取り込んだCTCに、血管内に入れた光ファイバーからレーザーを当てて消去することを狙う | 査読付きの研究を確認できなかった |
どのような仕組みなのか?
医療機関は、次のような考え方を説明しています[4]。
- 多くのがん患者さんでは、免疫ががんの目印を認識していない。自家がんワクチンで目印を覚えさせ、免疫ががんを攻撃するようにする。
- 血液中を移動するがん細胞(CTC)が再発・転移のもとになる。CTCを検査で調べ、血管内レーザーで直接取り除く。
- 体の酸性化や炎症を抑えるセルフケアを組み合わせる。
どのような患者が対象となるのか?
医療機関は、手術後に再発が心配な人、手術後の判定で転移が予想される人を対象としています[4]。
- 自家がんワクチン:手術で取ったがん組織が必要です。自己免疫疾患がある人は受けられません(自家がんワクチン療法の記事)。
- 血管内レーザー:血管に光ファイバーを入れるため、血管痛や内出血が想定されると、医療機関は説明しています[4]。
どのような効果が確認されているのか?
| 構成要素 | 確認できた研究 | 読むときの注意 |
|---|---|---|
| 自家がんワクチン療法 | 肝細胞がんの手術後の小規模な無作為化試験で再発のリスクが低下[1]。膠芽腫の偽薬対照試験では全体として差なし[2] | 有効性は未確立。膠芽腫で第3相の治験が行われている |
| CTC検査 | 転移乳がん(177人)で、CTCが7.5mLあたり5個以上の人は、無増悪生存期間(2.7か月対7.0か月)と生存期間が短かった[3] | 予後を予測する研究で、CTCを減らせば予後が良くなることを示したものではない。手術後の人を対象にした研究ではない |
| 血管内レーザー治療 | 確認できなかった | 医療機関は海外のクリニックと同じ手法としているが[4]、研究の出典は示されていない |
| プログラム全体 | 確認できなかった | — |
科学的根拠と研究状況
| 項目 | 現在の状況 |
|---|---|
| 診療ガイドライン | このプログラムや、CTCを血管内レーザーで取り除く方法を推奨するものは確認できなかった |
| 承認 | 自家がんワクチンは未承認(医療機関の説明)[4] |
| 研究の段階 | 構成要素ごとに異なる(上の表) |
| 現時点で分からないこと | プログラム全体の再発予防効果、CTC検査の結果をどう治療に生かすか |
CTCや腫瘍マーカーなどの血液検査の数値の読み方は、IROHAの腫瘍マーカーのガイドも参考にしてください。
治療の流れ
よろずクリニックの公式サイトで案内されている内容です[4]。
- カウンセリング:費用の見積もりを受ける。
- 自家がんワクチン:がん組織からワクチンを作り、皮内に注射する。前後で皮膚の免疫反応テストを行う。
- CTC検査:血液検査でCTCを調べる。
- 血管内レーザー:CTCを取り除く場合に行う。
副作用・リスク・注意点
- 自家がんワクチン:注射部位の腫れ・赤み・かゆみ、発熱・だるさ、まれなアレルギー反応など[4]。臨床試験では軽い皮膚の反応が中心でした[1]。
- 血管内レーザー:血管痛、処置後の内出血が想定される[4]。
- CTC検査の結果の受け止め方:検査の結果だけで治療を追加したり、不安が大きくなったりすることがあります。結果をどう解釈するかを、事前に医師と確認してください。
- 救済制度:自家がんワクチンは医薬品副作用被害救済制度の対象外と、医療機関は説明しています[4]。
- 標準治療を遅らせるリスク:手術後の標準的な再発予防の治療を、遅らせたり中断したりしないでください。
治療費・保険適用
保険は使えず、全額自己負担です。
| 項目 | よろずクリニックの掲載 |
|---|---|
| 自家がんワクチン(作成・投与) | 約171万円(税別)。追加費用はかからないとしている |
| CTC検査 | 10万円(税別) |
| 血管内レーザー治療 | 18万円(税別) |
出典:[4]。3つすべてで約199万円(税別)が目安です(IROHAによる計算)。料金は2026年10月23日に公式サイトで確認した内容です。
他の治療法との違い
| 方法 | 位置づけ |
|---|---|
| 手術後の標準治療(抗がん剤・ホルモン療法・放射線など) | がんの種類・病期ごとに比較試験で効果が確かめられ、保険で受けられる |
| がん再発抑制治療(このプログラム) | 組み合わせの効果は確認できない。自由診療 |
| 自家がんワクチン療法(単独) | 小規模な比較試験の報告。第3相の治験中(くわしく) |
治療を検討する際の確認事項
主治医に相談したいこと
- 私のがんで、手術後に保険で受けられる再発予防の治療はありますか?
- 再発の検査(画像・血液検査)は、どの間隔で受けるのがよいですか?
提供医療機関に確認したいこと
- このプログラム全体で、再発が減ったことを調べた結果はありますか?
- CTC検査はどの会社の検査で、どのくらい正確ですか? 陽性・陰性のときはどうしますか?
- 血管内レーザーでCTCを取り除けたことは、どのように確認しますか?
- 3つのうち、一部だけを受けることはできますか?
- 主治医と情報を共有してもらえますか?
エビデンスの現在地まとめ(2026年10月時点)
| 論点 | 現時点での評価 |
|---|---|
| プログラム全体 | 再発予防効果を調べた研究は確認できない |
| 自家がんワクチン | 小規模な比較試験の報告。有効性は未確立[1][2] |
| CTC検査 | 転移乳がんで予後との関連。再発予防に使う有効性は未確認[3] |
| 血管内レーザー | 研究を確認できない |
| 費用 | 3つで約199万円(税別)の目安[4] |
よくある質問
CTC検査を受ければ、再発を早く見つけられますか?
転移のある乳がんでは、CTCの数と予後の関連が示されています[3]。ただし、手術後に定期的にCTCを調べて治療を変えると予後が良くなるかは、確かめられていません。
血管内レーザーでCTCは取り除けますか?
査読付きの研究を確認できず、取り除けるか、取り除くと再発が減るかは分かっていません。
標準治療と一緒に受けられますか?
手術後の標準治療を優先し、組み合わせる場合は必ず主治医に伝えてください。
費用はどのくらいかかりますか?
よろずクリニックの掲載では、自家がんワクチン約171万円、CTC検査10万円、血管内レーザー18万円(いずれも税別)です[4]。
IROHAからのメッセージ
手術を終えたあとの「再発しないだろうか」という不安は、多くの方が抱えるものです。何か手を打ちたいと思うのは、とても自然なことです。
そのうえでお伝えしたいのは、このプログラムは、効果を確かめる研究がない治療の組み合わせだということです。名前に「再発抑制」とあっても、再発が減ることが確かめられているわけではありません。
まず主治医に、保険で受けられる再発予防の治療と、適切な検査の間隔を確認してください。
参考文献・情報源
本文中の[番号]は、この一覧の出典に対応しています。出典は種類ごとにまとめています。医療機関の公式サイトは、提供状況・治療の流れ・料金の確認にだけ使い、治療効果の根拠としては使っていません。
研究論文(3件)
- [1] Kuang M, et al. Phase II randomized trial of autologous formalin-fixed tumor vaccine for postsurgical recurrence of hepatocellular carcinoma. Clin Cancer Res. 2004;10(5):1574-9.(PubMed・2004)
- [2] Muragaki Y, et al. A multicenter, randomized, placebo-controlled phase IIb trial of an autologous formalin-fixed tumor vaccine for newly diagnosed glioblastomas. J Neurosurg. 2023;139(2):344-354.(PubMed・2023)
- [3] Cristofanilli M, et al. Circulating tumor cells, disease progression, and survival in metastatic breast cancer. N Engl J Med. 2004;351(8):781-91.(PubMed・2004)
医療機関の公式サイト(1件)
- [4] よろずクリニック「よろずクリニック式がん再発抑制治療」(医療機関公式サイト(提供内容・リスクの説明・料金の確認のみ))
記事情報
- 初回公開日
- 2026年10月24日
- 最終更新日
- 2026年10月23日
- 医学的確認状況
- 医師による監修前(AIを用いてIROHA編集部が公的資料・論文などをもとに作成)
- 編集確認
- 未完了
- 参考情報の確認日
- 2026年10月23日
- 次回確認予定日
- 2027年4月23日
- 執筆
- IROHA編集部
治療法ごとの根拠の強さを、読者の方が見比べやすいように整理したIROHA独自の区分です。公的機関・学会による医学的な評価ではありません。AIと編集部が根拠を示して暫定評価を行い、医療監修で確定します。
- A:対象・条件を限定して臨床的有効性が確立
- B:人を対象とした比較研究などで有効性が示唆されるが、結論は限定的
- C:臨床研究は存在するが、有効性は未確立
- D:主に前臨床研究・理論段階
- E:信頼できる有効性の根拠が確認できない
- 未評価:資料不足により分類できない
相談できる医療機関
この治療法について相談できる医療機関の掲載は、現在確認中です。がんの治療について相談したいときは、主治医のほか、全国のがん診療連携拠点病院などにある「がん相談支援センター」を無料で利用できます(国立がん研究センター がん情報サービス)。


