IROHA 保存版ガイド・がん治療・薬物療法・温熱療法
「高分子抗がん剤SMA-CDDP」とは?
仕組み・研究段階・副作用・費用を整理【保存版】
「副作用の少ない抗がん剤」として紹介されることのあるSMA-CDDPは、抗がん剤シスプラチンを高分子(スチレンマレイン酸共重合体)と結びつけ、がんに集まりやすくすることを狙った薬です[1]。提供医療機関自身が未承認医薬品で、院内製剤としてのみ使われ、医薬品副作用被害救済制度の対象外と説明しています[4]。調査した範囲では、確認できた研究はマウスの実験のみでした。
医師による監修前の記事です
この記事は、AIを用いてIROHA編集部が、下記の情報源をもとに作成しました。医師による内容の確認(医療監修)はまだ受けていません。本文中の[番号]から、それぞれの情報源を確認できます。治療を検討するときは、必ず主治医にご相談ください。
この記事の情報源(5件・2026年10月23日確認)- 公的機関 1件国立がん研究センター がん情報サービス
- 研究論文 2件PubMed
- 医療機関の公式サイト 2件医療機関公式サイト(提供内容・承認状況の説明・副作用の説明・料金の確認のみ)、医療機関公式サイト(取り扱い医療機関の確認のみ)提供状況・料金などの確認にだけ使っており、治療効果の根拠ではありません
SMA-CDDPを受けるために、手術・薬物療法・放射線治療などの標準治療を中断・延期することを支持する研究はありません。シスプラチンを含む抗がん剤治療を受けている人、腎臓の病気がある人は、必ず主治医に相談してください。
高分子抗がん剤SMA-CDDPとは
SMA-CDDPは、抗がん剤シスプラチン(CDDP)を、スチレンマレイン酸共重合体(SMA)という高分子と結びつけた薬です。マウスの研究では、直径約100nmの粒子になると報告されています[1]。
開発には、高分子の抗がん剤を研究してきた熊本大学の前田浩名誉教授(故人)が関わったと、提供医療機関は説明しています[4]。
位置づけ
| 項目 | 現在の状況 |
|---|---|
| 承認 | 未承認医薬品。院内製剤としての使用のみで、一般には入手できない(医療機関の説明)[4] |
| 救済制度 | 医薬品副作用被害救済制度の対象外(医療機関の説明)[4] |
| 研究 | マウスでの研究を確認[1]。人での研究は確認できなかった |
| もとの薬 | シスプラチンは、比較試験などで長く使われてきた抗がん剤[3] |
どのような仕組みなのか?
がんの周りの血管はすき間が多く、大きな粒子が入りやすく、出ていきにくい性質があるとされます。これをEPR効果といい、高分子の薬ががんにたまりやすい理由として研究されてきました[1]。
- シスプラチンを高分子と結びつけ、粒子にする。
- 点滴で投与すると、正常な組織より、がんにたまりやすいことを狙う。
- がんの周りの酸性の環境で、シスプラチンが放出されやすくなる[1]。
どのような患者が対象となるのか?
医療機関は、がんの種類を限定せずに案内しています[4]。効果が確認されたがんの種類・病期はありません。
- 医療機関は腎機能低下を副作用に挙げています[4]。腎臓の病気がある人は、受けられるかを医師に確認してください。
- 受けてはいけない場合(禁忌)の基準は、公式サイトでは確認できませんでした。
どのような効果が確認されているのか?
| 研究・情報 | 内容 | 読むときの注意 |
|---|---|---|
| マウスの研究(2016年) | SMA-CDDPはシスプラチンより約5倍多くがんに集まり、マウスのがんの増殖を強く抑え、体重減少は少なかった[1] | 動物実験。人での効果を示すものではない |
| 医療機関の説明 | がんのアポトーシスを誘導する遺伝子治療などとの併用で相乗効果が期待できるとしている[4] | 根拠となる研究の出典は示されていない |
医療機関は、関連する高分子抗がん剤(P-THP)が末期がんで大きな効果を上げたと紹介していますが[4]、SMA-CDDPとは別の薬で、その効果をSMA-CDDPに当てはめることはできません。
科学的根拠と研究状況
治療の流れ
提携医療機関の公式サイトで案内されている内容です[4][5]。
- 相談・診察:未承認の院内製剤であることを含めて説明を受ける。
- 投与:投与方法・間隔は公式サイトでは確認できなかった。
- 効果判定:4〜6回投与した後に、腫瘍マーカーや画像検査で判定する。
ライトクリニック銀座もページを設けていますが、取り扱いはよろずクリニックのみと記載しています[5]。
副作用・リスク・注意点
- 医療機関が挙げる副作用:吐き気・嘔吐、腎機能低下、骨髄抑制(貧血・白血球減少)など[4]。
- 救済制度の対象外:重い健康被害が起きても、医薬品副作用被害救済制度の対象になりません[4]。
- 抗がん剤の重複:シスプラチンを含む治療を受けている場合、成分が重なります。必ず主治医に伝えてください。
- 標準治療を遅らせるリスク:有効性が確かめられていない治療のために、標準治療の開始や継続を遅らせないでください。
治療費・保険適用
保険は使えず、全額自己負担です。
| 医療機関 | 掲載されている費用 |
|---|---|
| よろずクリニック | 1回20万〜30万円。4〜6回投与後に効果判定[4] |
4〜6回で80万〜180万円が目安です(IROHAによる計算。税の扱いは公式サイトで確認できなかった)。料金は2026年10月23日に公式サイトで確認した内容です。
他の治療法との違い
| 治療 | 考え方 | 根拠の位置づけ |
|---|---|---|
| シスプラチン(承認薬) | 細胞障害性抗がん薬 | 卵巣がんなどの比較試験で使われてきた[3] |
| SMA-CDDP | シスプラチンを高分子にしてがんに集める | 動物実験のみ。未承認[1] |
| 抗体薬物複合体(承認薬) | 抗体でがんに薬を届ける | 承認された薬がある[2] |
「薬をがんに集める」という考え方自体は、承認された抗体薬物複合体などで実用化されています[2]。ただし、SMA-CDDPは人で確かめられていません。
治療を検討する際の確認事項
主治医に相談したいこと
- いまの抗がん剤治療と成分が重ならないですか?
- 私の腎機能で、シスプラチンを含む薬を使っても問題ないですか?
提供医療機関に確認したいこと
- 人で効果・安全性を調べた研究はありますか?
- 院内製剤の製造と品質管理は、どのように行っていますか?
- 投与方法・量・間隔は? 腎臓を守るための点滴などは行いますか?
- 副作用が出たときの対応と、救済制度の対象外の場合の補償は?
- 総額の目安は? 効果がない場合はいつやめますか?
- 主治医と情報を共有してもらえますか?
エビデンスの現在地まとめ(2026年10月時点)
| 論点 | 現時点での評価 |
|---|---|
| 研究の段階 | 動物実験のみ[1] |
| 人での効果 | 研究を確認できない |
| 承認 | 未承認の院内製剤。救済制度の対象外(医療機関の説明)[4] |
| 副作用 | 吐き気・嘔吐、腎機能低下、骨髄抑制など(医療機関の説明)[4] |
| 費用 | 1回20万〜30万円の掲載例[4] |
よくある質問
SMA-CDDPは「副作用のない抗がん剤」ですか?
いいえ。医療機関自身が、吐き気・嘔吐、腎機能低下、骨髄抑制などの副作用を挙げています[4]。
がんに効きますか?
マウスの実験で効果が報告されていますが[1]、人での研究は確認できず、効果は分かっていません。
シスプラチンと同じ効果がありますか?
比べた人での研究は確認できませんでした。シスプラチンは承認された抗がん剤ですが、SMA-CDDPは別の未承認の製剤です。
副作用が出た場合、救済制度は使えますか?
医療機関は、医薬品副作用被害救済制度の対象外と説明しています[4]。
費用はどのくらいかかりますか?
よろずクリニックは1回20万〜30万円と掲載しており、4〜6回投与後に効果を判定するとしています[4]。保険は使えません。
IROHAからのメッセージ
「副作用の少ない抗がん剤があるなら」。そう願うのは自然なことです。薬をがんに届ける技術は、研究者が長く取り組んできた大切な分野です。
そのうえでお伝えしたいのは、SMA-CDDPは動物実験の段階で、人での効果・安全性は確かめられていないということです。未承認の院内製剤で、救済制度の対象外でもあります。
検討する場合は、必ず主治医に相談し、いまの抗がん剤治療との関係を確認してください。
参考文献・情報源
本文中の[番号]は、この一覧の出典に対応しています。出典は種類ごとにまとめています。医療機関の公式サイトは、提供状況・治療の流れ・料金の確認にだけ使い、治療効果の根拠としては使っていません。
公的機関(1件)
- [2] 薬物療法 もっと詳しく(国立がん研究センター がん情報サービス)
研究論文(2件)
- [1] Saisyo A, et al. pH-sensitive polymeric cisplatin-ion complex with styrene-maleic acid copolymer exhibits tumor-selective drug delivery and antitumor activity as a result of the enhanced permeability and retention effect. Colloids Surf B Biointerfaces. 2016;138:128-37.(PubMed・2016)
- [3] Armstrong DK, et al. Intraperitoneal cisplatin and paclitaxel in ovarian cancer. N Engl J Med. 2006;354(1):34-43.(PubMed・2006)
医療機関の公式サイト(2件)
- [4] よろずクリニック「高分子抗がん剤SMA CDDP」(医療機関公式サイト(提供内容・承認状況の説明・副作用の説明・料金の確認のみ))
- [5] ライトクリニック銀座「高分子抗がん剤SMA CDDP」(医療機関公式サイト(取り扱い医療機関の確認のみ))
記事情報
- 初回公開日
- 2026年10月24日
- 最終更新日
- 2026年10月23日
- 医学的確認状況
- 医師による監修前(AIを用いてIROHA編集部が公的資料・論文などをもとに作成)
- 編集確認
- 未完了
- 参考情報の確認日
- 2026年10月23日
- 次回確認予定日
- 2027年4月23日
- 執筆
- IROHA編集部
治療法ごとの根拠の強さを、読者の方が見比べやすいように整理したIROHA独自の区分です。公的機関・学会による医学的な評価ではありません。AIと編集部が根拠を示して暫定評価を行い、医療監修で確定します。
- A:対象・条件を限定して臨床的有効性が確立
- B:人を対象とした比較研究などで有効性が示唆されるが、結論は限定的
- C:臨床研究は存在するが、有効性は未確立
- D:主に前臨床研究・理論段階
- E:信頼できる有効性の根拠が確認できない
- 未評価:資料不足により分類できない
相談できる医療機関
この治療法について相談できる医療機関の掲載は、現在確認中です。がんの治療について相談したいときは、主治医のほか、全国のがん診療連携拠点病院などにある「がん相談支援センター」を無料で利用できます(国立がん研究センター がん情報サービス)。


