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子宮頸がん

子宮頸がんについて、医療知識をやさしい版から専門家向けまで段階的にまとめました。

※本ページは各種診療ガイドライン・公的機関の情報をもとに構成しています。個別の診断・治療方針を示すものではありません。必ず主治医にご相談ください。

いろはです。子宮頸がんについて、どの情報を知りたいですか?

1子宮頸がんとは

詳しく知りたい項目だけ開いてご覧ください。

大きな流れ
子宮頸がんと言われて、「なぜ私が」「子どもは産めるの?」と不安でいっぱいですよね。まず大事なことを。

原因のほとんどはHPVというありふれたウイルス。誰のせいでもありません。検診で“前がんのうち”に見つけられ、ワクチンで防げるがんです。

そして早期なら子宮を残し、妊娠の可能性を残せる治療(円錐切除)があること。流れは、①検診→②くわしい検査で確定→③広がりを調べる→④妊娠の希望も含めて治療を決める。これからの人生ごと、一緒に考えます。
子宮頸がんと言われて、「なぜ私が」「子どもは産めるの?」と頭が真っ白になっていませんか。まず、いちばん大事なことを。

子宮頸がんは、原因のほとんどがHPV(ヒトパピローマウイルス)という、ありふれたウイルス。誰のせいでもありません。そして検診で“前がんの段階”のうちに見つけられ、ワクチンで予防もできる、数少ないがんです。

もうひとつ大切なのは、早期なら子宮を残し、妊娠の可能性を残せる治療(円錐切除など)があること。流れは、①検診(細胞診)であやしい→②くわしい検査(コルポ・組織診)で確定→③MRI等で広がり(進行期)を調べる→④妊娠の希望も含めて治療を決める。あなたの「これからの人生設計」ごと、一緒に考えるがんです。
検査・診断
① 細胞診(検診):入り口をブラシでこする、痛みの少ない検査。前がんのうちに見つけられるのが強み。
② コルポ+組織診:拡大鏡で見ながら組織を採って確定。
HPV検査:原因ウイルスの型を調べる。
④ MRI・CT:広がりを見て進行期を決める。

だからこそ、定期検診が命を守ります。
① 細胞診(検診):子宮の入り口をブラシでこすって細胞を調べる、痛みの少ない検査。前がん病変のうちに見つけられるのが最大の強み。
② コルポスコピー+組織診:拡大鏡で見ながら、あやしい部分の組織を採って確定。
HPV検査:原因ウイルスの型を調べる。
④ MRI・CT・PET:がんの広がり(深さ・リンパ節・他臓器)を見て進行期を決める。

子宮頸がんは「検診→精密検査」の流れがはっきりしているがん。だからこそ、定期検診が命を守ります。
細胞診(ベセスダ:ASC-US以上)→HPVトリアージ/コルポスコピー下狙い組織診で確定。前がんはCIN1-3/AIS。浸潤癌はMRIで間質浸潤・傍組織進展、PET-CTでリンパ節・遠隔。組織型は扁平上皮癌・腺癌。FIGO2018はリンパ節転移を病期に組込み(ⅢC)。妊孕性温存の可否(腫瘍径・組織型・脈管侵襲)を治療前に評価。
病期・ステージ
子宮頸がんの病期は、がんが子宮頸部からどこまで広がったかで決まります。下が早見表です。

進行期広がり主な治療
Ⅰ期頸部にとどまる円錐切除・手術(妊娠温存も)
Ⅱ期子宮の外・腟上部へ手術 or 放射線+お薬
Ⅲ期骨盤・リンパ節へ放射線+お薬が中心
Ⅳ期膀胱・直腸・遠くへお薬(免疫含む)が中心
ごく早期円錐切除で子宮を残せ、妊娠の可能性を残せることも。
Ⅰ〜Ⅱ期:手術または放射線+お薬
Ⅲ〜Ⅳ期:放射線や薬が中心。つらさを和らげる治療も一緒に。

子宮頸がんは「妊娠の希望」を治療に正面から組み込めるがん。年齢や希望を遠慮なく伝えてください。あなたのステージは、検査がそろってから先生が説明してくれます。
子宮頸がんの病期は、がんが子宮頸部からどこまで広がったかで決まります(FIGO進行期分類)。下が、おおまかな早見表です。

進行期広がり主な治療の方向
Ⅰ期子宮頸部にとどまる円錐切除・手術(早期は妊娠温存も)
Ⅱ期子宮の外・腟の上部へ手術 or 化学放射線療法
Ⅲ期骨盤壁・腟下部・リンパ節へ化学放射線療法が中心
Ⅳ期膀胱・直腸・遠隔転移へ薬物療法(免疫含む)が中心
表の見かた:子宮頸部の中にとどまるほど早期(Ⅰ期)、外へ・遠くへ進むほど数字が上がります。
ごく早期円錐切除で子宮を残せ、妊娠の可能性を残せることも。
Ⅰ〜Ⅱ期:手術または化学放射線療法。どちらも“治すことを狙う”治療。
Ⅲ〜Ⅳ期:化学放射線や薬物が中心。つらさを和らげる治療も最初から。
へぇポイント:子宮頸がんは「妊娠の希望」を治療方針に正面から組み込めるがんです。早期なら、子宮を残す手術(広汎子宮頸部摘出など)という選択肢も。年齢や希望を遠慮なく主治医に伝えてください。それは“わがまま”ではなく、大切な治療情報です。
統計の数字、見てもいい?(読む前にひと呼吸)
日本で子宮頸がんと診断される方は年間およそ1.1万人。よく見る「5年相対生存率 全体で約7〜8割」という数字は、すべての病期・年代を平均した“全体の目安”で、あなた個人の見通しではありません早期(子宮頸部にとどまる段階)で見つかれば5年生存率は9割を大きく超えるとされます。検診とHPVワクチンで“前がんのうち”に防げる・早く見つけられるのが、このがんの大きな強みです。数字は地図の一部。気持ちがざわつくときは、無理に見なくて大丈夫です。〔出典:国立がん研究センター がん統計〕
治療法
子宮頸がんは、進行期と「妊娠の希望」で治療を組みます。

円錐切除:ごく早期なら子宮頸部を切り取り、子宮を残せる
② 手術:子宮を取る手術。若い方には子宮体部を残す方法も。
化学放射線療法:放射線+お薬で、手術と同じく治すことを狙う
④ お薬:進行・再発時に。分子標的薬や免疫の薬も。
⑤ 緩和ケア:痛み・排尿・むくみを和らげます。
子宮頸がんは、進行期と「妊娠の希望」で治療を組みます。

円錐切除:ごく早期(前がん〜微小浸潤)なら、子宮頸部を円錐状に切り取る。子宮を残せ、妊娠の可能性を残せるのが大きな利点。

② 手術:子宮全摘や、より広く取る広汎子宮全摘術。若い方には子宮体部を残す広汎子宮頸部摘出という選択肢も。

化学放射線療法(CRT):放射線とお薬を同時に。進行期では中心の治療で、手術と同等に“治すことを狙う”

④ 薬物療法:進行・再発時に。抗がん薬に加え、分子標的薬(ベバシズマブ)や免疫チェックポイント阻害薬も。

⑤ 緩和ケア・支持療法:痛み・排尿・むくみ(リンパ浮腫)など、つらさを和らげる手当てを並行して。
CIN3/AISは円錐切除(妊孕性温存の起点)。ⅠA1(脈管侵襲なし)は円錐切除/単純子宮全摘。ⅠA2-ⅠB1で妊孕性温存希望なら広汎子宮頸部摘出(trachelectomy)。ⅠB-ⅡAは広汎子宮全摘+骨盤リンパ節郭清 or 根治的CCRT(シスプラチン併用)。ⅡB以降〜Ⅲは同時化学放射線(外部照射+腔内照射)±傍大動脈照射。Ⅳ/再発はベバシズマブ併用化学療法(GOG240)、PD-L1陽性等でペムブロリズマブ、二次にチソツマブ ベドチン。
ステージ別
目安です。

前がん〜ごく早期円錐切除で子宮を残す。
Ⅰ〜Ⅱ期:手術か放射線+お薬。若い方は妊娠を残す手術も。
Ⅲ期:放射線+お薬が中心。
Ⅳ期:お薬(分子標的・免疫を含む)が中心。つらさを和らげる治療も一緒に。
目安です(最終的には進行期・組織型・妊娠の希望・体の状態で決めます)。

前がん〜ごく早期円錐切除で子宮を残す。
Ⅰ〜Ⅱ期:手術か化学放射線療法。若い方は妊娠を残す手術も検討。
Ⅲ期:化学放射線療法が中心。
Ⅳ期:薬物療法(分子標的・免疫を含む)が中心。つらさを和らげる治療も最初から。
再発・転移
再発・転移が分かると、強い不安に襲われますよね。場所や前の治療で、手術・放射線・お薬から次の一手を選びます。遠くに出た場合は「勢いをおさえ、つらさを減らし、長く自分らしく」。近年は免疫の薬など新しい選択肢が増えました。排尿・むくみ・痛みには手当てがあります。「つらい」は早めに伝えて。
再発・転移が分かると、強い不安に襲われますよね。場所や前の治療によって、手術・放射線・薬物の中から次の一手を選びます。遠隔転移がある場合の目標は「勢いを抑えて、つらさを減らし、長く・自分らしく」。近年は免疫チェックポイント阻害薬など新しい選択肢が増えました。排尿・むくみ・痛みなどのつらさには専用の手当てがあります。「つらい」は早めに伝えてください。
遺伝子から考える
子宮頸がんでも、がんの“個性”に合わせる流れが進んでいます。とくにPD-L1を調べ、効きやすい方に免疫の薬を使う考え方が広がりました。進行・再発では分子標的薬を併用することも。
子宮頸がんでも、がんの“個性”に合わせる流れが進んでいます。とくにPD-L1の発現を調べ、効きやすい方に免疫チェックポイント阻害薬を使う考え方が広がりました。進行・再発では分子標的薬(ベバシズマブ)を抗がん薬に併用することも。気になることはバイオマーカー検査のページや主治医に相談を。
関連する薬
代表的なものを挙げます(実際は進行期・状態で決まります)。

抗がん薬:シスプラチン、パクリタキセル等。
分子標的薬:ベバシズマブ。
免疫の薬:ペムブロリズマブ等。
代表的なものを挙げます(実際の選択は進行期・状態で決まります)。

抗がん薬:シスプラチン(放射線併用の主役)、パクリタキセル等。
分子標的薬:ベバシズマブ(抗VEGF)。
免疫チェックポイント阻害薬:ペムブロリズマブ等。

くわしい投与量・併用は専門モード(医療者向け)と主治医の説明で。
関わる科
子宮頸がんは婦人科腫瘍(産婦人科)が中心。放射線科腫瘍内科(薬)、緩和ケア、妊娠の希望があれば生殖医療、むくみのリハビリ、看護師・薬剤師・相談員が関わります。妊娠・性・排尿の悩みも遠慮なく相談できます。
子宮頸がんは婦人科腫瘍(産婦人科)が中心となり、放射線科化学放射線)、腫瘍内科(薬物)、緩和ケア、そして妊娠の希望があれば生殖医療の専門家、リンパ浮腫のリハビリ、看護師・薬剤師・ソーシャルワーカーが関わります。妊娠・性・排尿などデリケートな悩みも、遠慮なく相談できるチームです。
仕事・お金・これから
お仕事:休む期間は治療法でさまざま。職場と相談しながら無理なく。

お金:高額療養費などの制度があります。妊娠を残す治療に助成がある場合も。早めに相談を。

妊娠・これから:治療の前に妊娠の希望を伝えて。残せる方法があるかは進行期・年齢で変わります。

体の変化:排尿・むくみ・更年期のような症状が出ることが。和らげる方法があるので、ひとりで抱えないで。

お金と暮らしの制度を見る
お仕事:治療法によって休む期間はさまざま。円錐切除なら短く、放射線や手術なら相応に。職場と相談しながら無理なく。

お金:高額療養費などの制度があります。妊孕性温存に関わる費用は助成がある場合も。早めに窓口へ。

妊娠・これから:治療の前に妊娠の希望を伝えることがとても大切。残せる方法があるかは、進行期・年齢で変わります。

体の変化:手術や放射線で、排尿・むくみ(リンパ浮腫)・更年期様の症状が出ることが。どれも和らげる方法があるので、ひとりで抱えないで。パートナーとの関係も、必要なら専門家と一緒に。

お金と暮らしの制度を見る
出典:国立がん研究センター がん情報サービス「子宮頸がん」/日本婦人科腫瘍学会「子宮頸癌治療ガイドライン」/FIGO進行期分類(2018)。各種診療ガイドラインを参照し、IROHAが独自に再構成しました。最終的な診断・治療は必ず担当医にご確認ください(公開時に専門医監修)。

2よくある質問

AI整理

自由診療と標準治療はどう違いますか?
標準治療は科学的根拠に基づき保険適用される治療です。自由診療は保険適用外の治療を含み、内容・費用・エビデンスの水準が施設により異なります。両者の違いを整理したうえで検討することが大切です。
セカンドオピニオンは受けてもよいのでしょうか?
セカンドオピニオンは患者さんの正当な権利であり、遠慮する必要はありません。IROHAでは相談前の情報整理からお手伝いしています。

3あなたの体験を投稿する

子宮頸がんについてのご経験を、これから同じ状況になる方のために共有してください。

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