いろはに相談する
すべての病状レビューを見る
REVIEW KNOWLEDGE / 病状で知る・つながる

頭頸部がん

頭頸部がんについて、医療知識をやさしい版から専門家向けまで段階的にまとめました。

※本ページは各種診療ガイドライン・公的機関の情報をもとに構成しています。個別の診断・治療方針を示すものではありません。必ず主治医にご相談ください。

いろはです。頭頸部がんについて、どの情報を知りたいですか?

1頭頸部がんとは

詳しく知りたい項目だけ開いてご覧ください。

大きな流れ
頭頸部がんと言われると「食べられなくなる?」「声は?」と不安ですよね。まず大事なことを。

頭頸部がんは、口・のど・声帯・舌・鼻など、食べる・話す・呼吸する・飲み込む“生きる土台の機能”が集まる場所のがんの総称。だから「治すこと」と「機能を守ること」の両方を大切にします。

原因は喫煙・飲酒が大きく、近年はのどの一部でHPVが関わるタイプも(比較的予後が良い)。流れは、①内視鏡・生検で確かめる→②広がりを調べる→③機能温存を考えながら、手術・放射線・お薬を組み合わせる。
頭頸部がんと言われて、「食べられなくなる?」「声は?」と不安が一気に来ますよね。まず大事なことを。

頭頸部がんは、口・のど(咽頭)・声帯(喉頭)・舌・鼻など、食べる・話す・呼吸する・飲み込むという“生きる土台の機能”が集まる場所にできるがんの総称です。だから治療では、「がんを治すこと」と同じくらい「その機能をできるだけ守ること」が大切なテーマになります。

原因は喫煙・飲酒が大きく、近年はのどの一部(中咽頭)でHPVが関わるタイプが増えています(こちらは比較的予後が良い)。流れは、①内視鏡・生検でタイプと場所を確かめる→②CT/MRI/PETで広がり(病期)を調べる→③機能温存を考えながら、手術・放射線・薬物を組み合わせる。
検査・診断
① 内視鏡(鼻・のど):細いカメラで奥まで観察。
② 生検:組織を採ってがんを確定。
③ CT・MRI・PET:広がりや首のリンパ節転移を調べる。
HPV/p16検査:中咽頭がんでは見通しや治療が変わるため重要。

機能に直結する場所なので、「どこに・どこまで」を精密に把握してから治療を設計します。
① 内視鏡(鼻・のど):細いカメラで、見えにくい奥の部分まで観察。
② 生検:あやしい部分の組織を採ってがんを確定。
③ CT・MRI・PET:がんの広がり、リンパ節(首)への転移、他臓器への転移を調べる。
HPV/p16検査:中咽頭がんでは、HPV関連かどうかで見通しや治療が変わるため重要。

頭頸部は構造が複雑で、機能に直結する場所。だから「どこに・どこまで」を精密に把握してから治療を設計します。
内視鏡(経鼻喉頭・NBI)+生検で扁平上皮癌等を確定。中咽頭はp16免疫染色/HPV検査でHPV関連を判定(TNM別分類)。造影CT/MRIで原発・頸部リンパ節(レベル)・軟組織/骨浸潤、FDG-PETで遠隔・原発不明検索。歯科・嚥下・発声・栄養の機能評価を治療前に。重複がん(食道等)スクリーニング。
病期・ステージ
頭頸部がんもT(大きさ)・N(首のリンパ節)・M(遠隔転移)でⅠ〜Ⅳ期に分けます。下が早見表です。

T1〜2
小さい
T3〜4
大きい
N0 リンパ節なしⅠ〜ⅡⅢ〜ⅣA
N+ リンパ節ありⅢ〜ⅣAⅣA〜ⅣB
M1 遠くにもⅣC
Ⅰ〜Ⅱ期:手術か放射線のどちらか単独で治すことを狙え、機能を残しやすい。
Ⅲ〜Ⅳ期:組み合わせ。放射線で声帯などを残す道も。
遠隔転移:お薬(免疫など)が中心。

中咽頭でHPVが関わるタイプは見通しが良いことが。あなたの部位・タイプの見通しは、検査がそろってから先生が説明してくれます。
頭頸部がんもT(原発の大きさ・広がり)・N(首のリンパ節)・M(遠隔転移)でⅠ〜Ⅳ期に分けます。ただし部位(口腔・咽頭・喉頭…)ごとに基準が異なり、中咽頭のHPV関連がんは別の分類を使うのが特徴。下が、共通のおおまかな早見表です。

T1〜T2
小さい・限局
T3〜T4
大きい・周囲に及ぶ
N0 首リンパ節転移なしⅠ〜ⅡⅢ〜ⅣA
N+ 首リンパ節転移ありⅢ〜ⅣAⅣA〜ⅣB
M1 遠隔転移ありⅣC
表の見かた:原発が小さくリンパ節転移がないほど早期(Ⅰ〜Ⅱ)、大きい・首に及ぶほど数字が上がります。
Ⅰ〜Ⅱ期:手術または放射線のどちらか単独で治すことを狙え、機能を残しやすい。
Ⅲ〜Ⅳ期:手術・放射線・薬物を組み合わせ。化学放射線で臓器(声帯など)を残す道も。
遠隔転移(ⅣC):薬物(免疫など)が中心。つらさを和らげる治療も最初から。
へぇポイント:中咽頭がんのうちHPVが関わるタイプは、関わらないタイプより見通しが良いことが分かっています。同じ「のどのがん」でも原因によって性格が違う——だから検査でHPV関連かどうかを必ず確かめます。声を残せるか・飲み込みをどう守るかも、最初から一緒に相談できます。
統計の数字、見てもいい?(読む前にひと呼吸)
頭頸部がんは口腔・咽頭・喉頭など部位ごとに見通しが大きく異なり、ひとつの数字でまとめられません。共通して言えるのは、早期(小さく・リンパ節転移なし)で見つかれば治る可能性が高く、機能も残しやすいこと。中咽頭のHPV関連がんは比較的予後が良いことも分かっています。一般の平均値より「あなたの部位・タイプの見通し」を主治医に聞くことが大切です。気持ちがざわつくときは、無理に数字を見なくて大丈夫です。〔出典:国立がん研究センター がん統計〕
治療法
頭頸部がんは、「治すこと」と「機能を守ること」のバランスで組みます。

① 手術:切除+必要なら再建手術で機能・見た目を補う。
② 放射線:声帯など機能を残したい部位で力を発揮。早期は単独で治すことも。
化学放射線療法:手術を避けて機能を残しつつ治す有力な道。
④ お薬:分子標的薬(セツキシマブ)や免疫の薬。進行・再発の柱。
⑤ 支持療法・リハビリ:飲み込み・発声・口腔ケア・栄養を支えます。
頭頸部がんは、「治すこと」と「機能を守ること」のバランスで治療を組みます。

① 手術:がんを切除。失われた部分は再建手術(自分の組織で作り直す)で機能・見た目を補えることも。

② 放射線:とくに喉頭(声帯)など、臓器・機能を残したい部位で力を発揮。早期なら放射線単独で治すことも。

化学放射線療法:進行例で、手術を避けて機能を残しつつ治すことを狙う有力な選択肢。

④ 薬物療法:抗がん薬に加え、分子標的薬(セツキシマブ)や免疫チェックポイント阻害薬。進行・再発時の柱。

⑤ 支持療法・リハビリ:飲み込み・発声・口腔ケア・栄養。治療中から専門職が支えます。
早期(I/II)は単独治療(経口的切除/TORS・TLM or 放射線)で機能温存。局所進行は手術+術後(化学)放射線、or 根治的CCRT(高用量シスプラチン+IMRT 70Gy)。切除不能/再発・転移:プラチナ+5-FU+セツキシマブ(EXTREME)、PD-L1(CPS)に応じペムブロリズマブ±化学(KEYNOTE-048)。中咽頭HPV関連は別TNMで予後良好(脱強度治療は臨床試験段階)。嚥下・発声・栄養(胃瘻)・歯科・甲状腺機能のフォロー必須。
ステージ別
目安です。

Ⅰ〜Ⅱ期:手術か放射線の単独で、機能を残しつつ治すことを狙う。
Ⅲ〜Ⅳ期:手術+術後の放射線、または化学放射線療法で臓器温存。
遠隔転移:お薬(免疫・分子標的を含む)が中心。つらさを和らげる治療も一緒に。
目安です(最終的には部位・病期・機能・体の状態で決めます)。

Ⅰ〜Ⅱ期:手術か放射線の単独で、機能を残しつつ治すことを狙う。
Ⅲ〜Ⅳ期:手術+術後の(化学)放射線、または化学放射線療法で臓器温存。
遠隔転移(ⅣC):薬物療法(免疫・分子標的を含む)が中心。つらさを和らげる治療も最初から。
再発・転移
再発・転移が分かると不安ですよね。場所や前の治療で、手術・放射線・お薬から次の一手を選びます。遠くに出た場合は「勢いをおさえ、つらさを減らし、長く自分らしく」。近年は免疫の薬が加わりました。飲み込み・痛み・栄養には専門職の手当てが。「食べにくい」「話しにくい」も大切な相談ごと。早めに伝えて。
再発・転移が分かると不安ですよね。場所や前の治療によって、手術・放射線・薬物から次の一手を選びます。遠隔転移がある場合の目標は「勢いを抑えて、つらさを減らし、長く・自分らしく」。近年は免疫チェックポイント阻害薬が選択肢に加わりました。飲み込み・痛み・栄養などのつらさには、専門職による手当てがあります。「食べにくい」「話しにくい」も大切な相談ごとです。早めに伝えてください。
遺伝子から考える
頭頸部がんでも、がんの“個性”に合わせる流れが進んでいます。PD-L1を調べて免疫の薬の効きやすさを見たり、分子標的薬(セツキシマブ)を使ったり。中咽頭ではHPV/p16が見通しと治療の手がかりです。
頭頸部がんでも、がんの“個性”に合わせる流れが進んでいます。PD-L1の発現を調べて免疫チェックポイント阻害薬の効きやすさを見たり、分子標的薬(EGFRを狙うセツキシマブ)を用いたり。中咽頭ではHPV/p16の有無が見通しと治療の重要な手がかりです。気になることはバイオマーカー検査のページや主治医に相談を。
関連する薬
代表的なものを挙げます(実際は部位・病期で決まります)。

抗がん薬:シスプラチン、5-FU等。
分子標的薬:セツキシマブ。
免疫の薬:ペムブロリズマブ、ニボルマブ等。
代表的なものを挙げます(実際の選択は部位・病期で決まります)。

抗がん薬:シスプラチン(放射線併用の主役)、5-FU等。
分子標的薬:セツキシマブ(抗EGFR)。
免疫チェックポイント阻害薬:ペムブロリズマブ、ニボルマブ等。

くわしい投与量・併用は専門モード(医療者向け)と主治医の説明で。
関わる科
頭頸部がんは多職種で支えます。耳鼻咽喉科・頭頸部外科が中心。形成外科(再建)、放射線科腫瘍内科歯科口腔外科言語聴覚士(飲み込み・発声)、栄養士緩和ケアが関わります。機能を守るために治療前からの準備が大切です。
頭頸部がんは多職種で支える代表的ながんです。耳鼻咽喉科・頭頸部外科が中心となり、形成外科(再建)、放射線科腫瘍内科(薬物)、歯科口腔外科(治療前後の口腔ケア)、言語聴覚士(飲み込み・発声のリハビリ)、栄養士緩和ケア、看護師・薬剤師・ソーシャルワーカーが関わります。機能を守るために、治療前からの準備が大切です。
仕事・お金・食べる/話す
お仕事:休む期間は治療法でさまざま。声を使う仕事の方はリハビリと相談しながら戻り方を。

お金:高額療養費などの制度があります。入院が長くなることも。早めに相談を。

食べる・飲み込む:一時的に食べにくくなることがありますが、嚥下リハビリ・食事の工夫・栄養サポートで支えられます。

話す・声:発声のリハビリや声を取り戻す方法が。見た目も再建で補えます。ひとりで抱えず相談を。

口腔ケア・禁煙:治療効果と回復のためにとても大切です。

お金と暮らしの制度を見る
お仕事:治療法によって休む期間はさまざま。話す・声を使う仕事の方は、リハビリと相談しながら戻り方を考えましょう。

お金:高額療養費などの制度があります。再建手術や長い放射線治療では入院が長くなることも。早めに窓口へ。

食べる・飲み込む:治療で一時的に食べにくくなることがありますが、嚥下リハビリ・食事の工夫・栄養サポートで支えられます。必要なら一時的に管で栄養を補うことも。

話す・声:発声のリハビリや、声を取り戻す方法があります。見た目の変化も、再建や補綴で補えます。ひとりで抱えず、専門職に相談を。

口腔ケア・禁煙:治療効果と回復のため、口腔ケアと禁煙がとても大切です。

お金と暮らしの制度を見る
出典:国立がん研究センター がん情報サービス「頭頸部がん(口腔・咽頭・喉頭等)」/日本頭頸部癌学会「頭頸部癌診療ガイドライン」/UICC TNM分類 第8版。各種診療ガイドラインを参照し、IROHAが独自に再構成しました。最終的な診断・治療は必ず担当医にご確認ください(公開時に専門医監修)。

2よくある質問

AI整理

自由診療と標準治療はどう違いますか?
標準治療は科学的根拠に基づき保険適用される治療です。自由診療は保険適用外の治療を含み、内容・費用・エビデンスの水準が施設により異なります。両者の違いを整理したうえで検討することが大切です。
セカンドオピニオンは受けてもよいのでしょうか?
セカンドオピニオンは患者さんの正当な権利であり、遠慮する必要はありません。IROHAでは相談前の情報整理からお手伝いしています。

3あなたの体験を投稿する

頭頸部がんについてのご経験を、これから同じ状況になる方のために共有してください。

投稿ありがとうございました

内容を確認のうえ、このページに掲載させていただく場合があります。

STEP1 投稿者の立場*
STEP2 病状について(すべて任意・「わからない・回答しない」を選べます)
STEP3 知りたい・伝えたいテーマ*(複数選択できます)
STEP4 あなたの体験*
STEP5 公開設定*
STEP6 同意事項*

投稿は運営が内容を確認したうえで掲載します。すぐに公開されるわけではありません。
掲載後も、非公開・削除のご依頼はいつでも承ります。個人が特定される情報の記載はお控えください。

この病状について相談する

診察室では話せなかったことを、AIコンシェルジュ「いろは」に話してください。

AIコンシェルジュ 適切な先生 コミュニティ 相談予約
頭頸部がんについてAIに相談する →
いろはに相談する