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腎臓がん

腎臓がんについて、医療知識をやさしい版から専門家向けまで段階的にまとめました。

※本ページは各種診療ガイドライン・公的機関の情報をもとに構成しています。個別の診断・治療方針を示すものではありません。必ず主治医にご相談ください。

いろはです。腎臓がんについて、どの情報を知りたいですか?

1腎臓がんとは

詳しく知りたい項目だけ開いてご覧ください。

大きな流れ
腎臓がんと言われて不安かもしれませんが、まず安心材料を。

腎臓がんは症状が出にくく、近年は健診などで小さいうちに偶然見つかることが多いがん。早期なら手術で治すことを十分狙え、見通しは比較的良好。進行しても分子標的薬と免疫の薬が劇的に進歩しました。

流れは、①画像で診断(特徴がはっきりし生検をしないことも)→②広がりを調べる→③手術を中心に、進行例ではお薬。腎臓は2つあるので、片方を取っても多くは生活に大きな支障は出ません。
腎臓がんと言われて不安かもしれませんが、まず安心材料を。

腎臓がん(多くは腎細胞がん)は症状が出にくく、近年は健診やほかの検査のついでに、小さいうちに偶然見つかることが多いがんです。早期で見つかれば手術で治すことを十分に狙え、見通しは比較的良好。そして進行した場合でも——ここ十数年で分子標的薬と免疫チェックポイント阻害薬が劇的に進歩し、治療の景色が大きく変わったがんでもあります。

流れは、①CT/MRIなどの画像で診断(腎臓がんは画像の特徴がはっきりしているため、生検をしないこともある)→②広がり(病期)を調べる→③手術を中心に、進行例では薬物療法。腎臓は2つあるので、片方を取っても多くの場合、生活に大きな支障は出ません。
検査・診断
① 画像(造影CT・MRI):写り方に特徴があり、画像で診断できることが多い(生検をしないことも)。
② 超音波:健診などで最初に見つかるきっかけに。
③ 転移の検索:肺・骨などへの広がりを確認。
④ 針生検:診断が難しい時や薬物療法の前に行うことも。

小さい腎腫瘍は良性や経過観察でよいことも。あわてず専門医と相談を。
① 画像(造影CT・MRI):腎臓がんは造影剤での写り方に特徴があり、画像で診断できることが多い(生検をしないことも)。
② 超音波:健診などで最初に見つかるきっかけになりやすい。
③ 転移の検索:肺・骨などへの広がりをCT等で確認。
④ 針生検:診断が難しい場合や、薬物療法の前にタイプを確かめたい場合に行うことがあります。

「小さく見つかった腎腫瘍」は、良性のこともあれば経過観察でよいこともあります。あわてず、専門医と方針を相談しましょう。
造影CT/MRIの典型像(多血性・wash-out等)で腎細胞癌を診断(組織型:淡明細胞型が最多、乳頭状・嫌色素性等)。生検は薬物療法前や鑑別困難例で施行。胸部CT・骨/脳は症状やリスクで。進行例はIMDCリスク分類(KPS・診断〜治療間隔・Hb・Ca・好中球・血小板)で層別。
病期・ステージ
腎臓がんも大きさ・広がり(T)・リンパ節(N)・遠隔転移(M)でⅠ〜Ⅳ期に分けます。下が早見表です。

腎臓内にとどまる外・周囲へ
7cm以下Ⅰ期Ⅲ期
7cm超Ⅱ期Ⅲ期
リンパ節転移Ⅲ期
遠隔転移Ⅳ期
Ⅰ〜Ⅱ期:手術で治すことを狙える。小さければ腎臓を温存(部分切除)。
Ⅲ期:手術が中心。
Ⅳ期:お薬(免疫+分子標的)が中心。

腎臓がんは免疫の薬と分子標的薬で“最も治療が進歩したがんのひとつ”に。Ⅳ期でも長くコントロールできる方が増えています。あなたのステージは、検査がそろってから先生が説明してくれます。
腎臓がんも大きさ・広がり(T)・リンパ節(N)・遠隔転移(M)でⅠ〜Ⅳ期に分けます。下が、おおまかな早見表です。

腎臓内にとどまる腎の外・血管・周囲へ
7cm以下Ⅰ期Ⅲ期
7cm超Ⅱ期Ⅲ期
リンパ節転移ありⅢ期
遠隔転移あり(肺・骨など)Ⅳ期
表の見かた:腎臓の中にとどまり小さいほど早期(Ⅰ期)、大きい・外へ・遠くへ進むほど数字が上がります。
Ⅰ〜Ⅱ期:手術で治すことを狙える。小さければ腎臓を温存(部分切除)。
Ⅲ期:手術が中心。
Ⅳ期(遠隔転移):薬物療法(免疫+分子標的)が中心。状況により転移巣や腎臓の手術を組み合わせることも。
へぇポイント:腎臓がんはかつて薬が効きにくいとされていたのが、免疫チェックポイント阻害薬と分子標的薬の登場で“最も治療が進歩したがんのひとつ”へ変わりました。Ⅳ期でも長くコントロールできる方が増えています。だから転移と聞いても、希望を手放さないでください。
統計の数字、見てもいい?(読む前にひと呼吸)
日本で腎臓がんと診断される方は年間およそ3万人。よく見る「5年相対生存率 全体で約8割」という数字は、すべての病期・年代を平均した“全体の目安”で、あなた個人の見通しではありません早期(腎臓にとどまる段階)で見つかれば5年生存率は9割を超えるとされ、健診で小さく見つかることが多いのが腎臓がんの強みです。進行例も近年の薬の進歩で見通しが改善しています。数字は地図の一部。気持ちがざわつくときは、無理に見なくて大丈夫です。〔出典:国立がん研究センター がん統計〕
治療法
腎臓がんの治療は、大きさ・広がりで組みます。

① 手術:根治の柱。小さいがんは腎臓を残す部分切除、大きければ腎臓ごと。ロボット支援も普及。
② 焼灼・監視:ごく小さいがんや手術が難しい方には、焼く治療や経過観察も。
③ お薬:進行・転移の柱。免疫の薬どうし、または免疫+分子標的薬(TKI)の併用が標準に。
④ 手術+お薬:転移があっても手術を組み合わせることも。
⑤ 緩和ケア:つらさを和らげ、腎機能を守ります。
腎臓がんの治療は、大きさ・広がりで組みます。

① 手術:根治の柱。小さいがんは腎臓を残す部分切除、大きければ腎臓ごと取る根治的腎摘除。ロボット支援・腹腔鏡が普及。

② 焼灼・監視療法:ごく小さいがんや、手術が難しい方には、針で焼く治療(凍結・ラジオ波)や、あえて経過を見る選択も。

③ 薬物療法:進行・転移例の柱。免疫チェックポイント阻害薬どうし、または免疫+分子標的薬(TKI)の併用が標準になり、見通しが大きく変わりました。

④ 手術+薬物の組み合わせ:転移があっても、状況により腎臓や転移巣の手術を組み合わせることがあります。

⑤ 緩和ケア・支持療法:痛み・つらさを和らげ、腎機能を守ります。
限局はpartial nephrectomy(T1優先)/radical nephrectomy(ロボット/腹腔鏡)。小径腫瘍は凍結/RFAやactive surveillanceも。転移性はIMDCリスク別に一次治療=ICI併用(イピリムマブ+ニボルマブ)or ICI+TKI(ペムブロリズマブ+アキシチニブ/レンバチニブ、ニボルマブ+カボザンチニブ等)。cytoreductive腎摘・転移巣切除を選択的に。術後補助にペムブロリズマブ(KEYNOTE-564)。
ステージ別
目安です。

ごく小さい:腎温存の部分切除、または焼灼・監視。
Ⅰ〜Ⅲ期:手術が中心。再発リスクが高ければ術後に免疫療法も。
Ⅳ期:お薬(免疫+免疫、または免疫+TKI)が中心。状況により手術も。
目安です(最終的には大きさ・広がり・腎機能・体の状態で決めます)。

ごく小さい:腎温存の部分切除、または焼灼・監視療法。
Ⅰ〜Ⅲ期:手術が中心(部分切除〜腎摘除)。再発リスクが高い場合は術後に免疫療法を検討。
Ⅳ期(転移あり):薬物療法(免疫+免疫、または免疫+TKI)が中心。状況により手術も。
再発・転移
再発・転移が分かると不安ですよね。でも腎臓がんは近年もっとも治療が進歩したがんのひとつ。免疫の薬や分子標的薬を切り替えながら、長くコントロールできる方が増えています。転移が少なければ手術や放射線で対応も。「打つ手なし」ではありません。つらい症状は早めに伝えて。
再発・転移が分かると不安ですよね。でも腎臓がんは近年もっとも治療が進歩したがんのひとつ。免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬を切り替えながら、長くコントロールできる方が増えています。転移が少数なら、手術や放射線(定位放射線)で対応することも。遠隔転移があっても「打つ手なし」ではありません。つらい症状は早めに伝えてください。
遺伝子から考える
腎臓がんは、免疫の薬と分子標的薬(TKI)の組み合わせが中心になり、見通しを大きく変えたがん。組織のタイプやリスクに応じて最適な組み合わせを選びます。若くして多発する場合などは体質の相談(遺伝カウンセリング)が役立つことも。
腎臓がんは、免疫チェックポイント阻害薬と分子標的薬(TKI)の組み合わせが治療の中心になり、見通しを大きく変えたがんです。組織のタイプ(淡明細胞型かどうか等)やリスク分類に応じて、最適な組み合わせを選びます。一部には遺伝性の腎臓がんもあり、若くして発症・多発する場合などは、体質の相談(遺伝カウンセリング)が役立つことも。気になることはバイオマーカー検査のページや主治医に相談を。
関連する薬
代表的なものを挙げます(実際はリスク・状態で決まります)。

免疫の薬:ニボルマブ、イピリムマブ等。
分子標的薬(TKI:アキシチニブ、カボザンチニブ等。

単独や併用で用います。
代表的なものを挙げます(実際の選択はリスク・状態で決まります)。

免疫チェックポイント阻害薬:ニボルマブ、イピリムマブ、ペムブロリズマブ等。
分子標的薬(TKI:アキシチニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ等。

これらを単独や併用で用います。くわしい投与量・併用は専門モード(医療者向け)と主治医の説明で。
関わる科
腎臓がんは泌尿器科が中心。進行例の薬物療法に腫瘍内科、転移に放射線科、腎機能管理に腎臓内科緩和ケアが関わります。免疫療法の副作用は全身に出ることがあるため、多科で見守る体制が役立ちます。
腎臓がんは泌尿器科が中心。進行例の薬物療法には腫瘍内科、転移には放射線科、腎機能の管理に腎臓内科緩和ケア、看護師・薬剤師が関わります。片方の腎臓を取る場合は、残る腎臓の働きを守る視点も大切。免疫療法の副作用は全身に出ることがあるため、多科で見守る体制が役立ちます。
仕事・お金・腎臓を守る
お仕事:腹腔鏡・ロボット手術なら回復は比較的早め。無理なく。

お金:高額療養費などの制度があります。免疫療法・分子標的薬は費用がかさむことも。早めに相談を。

腎臓を守る:片方を取った後も多くは普段どおり。血圧・水分・腎臓に負担のかかる薬に気をつけ、定期的に腎機能をチェックを。

副作用:免疫療法は全身に症状が出ることが。気になる変化は早めに相談を。

お金と暮らしの制度を見る
お仕事:腹腔鏡・ロボット手術なら回復は比較的早め。体力と相談しながら無理なく。

お金:高額療養費などの制度があります。免疫療法・分子標的薬は費用がかさむことがあるので、早めに窓口へ。

腎臓を守る:片方の腎臓を取った後も、多くの方は普段どおりの生活ができます。血圧管理・適切な水分・腎臓に負担のかかる薬(一部の鎮痛薬等)の使い方に気をつけ、定期的に腎機能をチェックしましょう。

副作用:免疫療法では、だるさのほか甲状腺やホルモンの変化など全身に症状が出ることが。気になる変化は早めに相談を。

お金と暮らしの制度を見る
出典:国立がん研究センター がん情報サービス「腎細胞がん」/日本泌尿器科学会「腎癌診療ガイドライン」/UICC TNM分類 第8版。各種診療ガイドラインを参照し、IROHAが独自に再構成しました。最終的な診断・治療は必ず担当医にご確認ください(公開時に専門医監修)。

2よくある質問

AI整理

自由診療と標準治療はどう違いますか?
標準治療は科学的根拠に基づき保険適用される治療です。自由診療は保険適用外の治療を含み、内容・費用・エビデンスの水準が施設により異なります。両者の違いを整理したうえで検討することが大切です。
セカンドオピニオンは受けてもよいのでしょうか?
セカンドオピニオンは患者さんの正当な権利であり、遠慮する必要はありません。IROHAでは相談前の情報整理からお手伝いしています。

3あなたの体験を投稿する

腎臓がんについてのご経験を、これから同じ状況になる方のために共有してください。

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