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白血病

白血病について、医療知識をやさしい版から専門家向けまで段階的にまとめました。

※本ページは各種診療ガイドライン・公的機関の情報をもとに構成しています。個別の診断・治療方針を示すものではありません。必ず主治医にご相談ください。

いろはです。白血病について、どの情報を知りたいですか?

1白血病とは

詳しく知りたい項目だけ開いてご覧ください。

大きな流れ
「白血病」と聞いて頭が真っ白になりますよね。まず固形がんとの違いを。

白血病は、血液を作る骨髄で血液細胞ががん化する病気。しこりが広がるのではなくはじめから全身なので「ステージ」を使いません。代わりに大事なのが「タイプ」

進み方(急性/慢性)×細胞の種類(骨髄性/リンパ性)で4タイプに分かれ、タイプで治療が全く違います急性でも“治すこと”を狙え、慢性の一部は飲み薬でほぼ普通の生活を送れます。流れは、①血液・骨髄検査でタイプと遺伝子を見極める→②タイプに合った治療。
「白血病」と聞いて、頭が真っ白になっていませんか。まず、固形がんとの大きな違いから。

白血病は、血液を作る工場である骨髄で、血液細胞ががん化して増える病気。固形がんのように「どこかにかたまり(しこり)があって広がる」のではなく、はじめから全身に関わるため、「ステージ(病期)」という考え方を使いません。代わりに大事なのが「タイプ」です。

白血病は大きく、進み方(急性/慢性)と、がん化した細胞の種類(骨髄性/リンパ性)の組み合わせで4タイプに分かれ、タイプによって治療がまったく違います。そして大事なこと——急性でも“治すこと”を狙える時代であり、慢性の一部は飲み薬でほぼ普通の生活を送れるようになりました。流れは、①血液・骨髄検査でタイプと遺伝子を見極める→②タイプに合った治療。
検査・診断
① 血液検査:血球の数や異常な細胞の有無を見る。
骨髄検査:診断の柱。タイプを確定します。
③ 染色体・遺伝子検査フィラデルフィア染色体などの“目印”を調べる。今の治療の核心。
④ フローサイトメトリー:骨髄性かリンパ性かを精密に判定。

「タイプと遺伝子を正確に読む」ことで治療が決まります。
① 血液検査:白血球・赤血球・血小板の数や、異常な細胞(芽球)の有無を見る。
骨髄検査:診断の柱。骨髄の細胞を調べ、白血病細胞のタイプを確定します。
③ 染色体・遺伝子検査フィラデルフィア染色体(BCR-ABL)やFLT3など、治療と見通しを左右する“目印”を調べる。ここが今の白血病治療の核心。
④ フローサイトメトリー:細胞表面の目印から、骨髄性かリンパ性かを精密に判定。

白血病は「タイプと遺伝子をどこまで正確に読むか」で、その後の治療がほぼ決まります。
末梢血+骨髄穿刺/生検で芽球比率・形態、フローサイトメトリーで系統(骨髄性/B・T リンパ性)、染色体(G分染)・FISH・遺伝子(BCR::ABL1、PML::RARA、FLT3-ITD/TKD、NPM1、CEBPA等)でWHO/ICC分類とリスク層別。APL(PML-RARA)は緊急。微小残存病変(MRD)をPCR/フローで治療効果判定に用いる。
タイプ分類
白血病には、固形がんのような病期(ステージ)はありません。代わりに、進み方と細胞の種類で4つのタイプに分けます。下が早見表です。

骨髄性リンパ性
急性(速い)急性骨髄性(AML)急性リンパ性(ALL)
慢性(ゆっくり)慢性骨髄性(CML)慢性リンパ性(CLL)
急性(AML・ALL):速いので急ぎますが、しっかり治療すれば“治すこと”を狙えます
慢性骨髄性(CML)飲み薬(分子標的薬)でコントロールでき、多くがほぼ普通の生活を。
慢性リンパ性(CLL):症状がなければ経過観察も。

「急性=怖い」ではありません。まず「自分のタイプ」を正確に知ることが希望につながります。
白血病には、固形がんのような病期(ステージ)はありません。代わりに、進み方と細胞の種類で4つのタイプに分け、それぞれ治療がまったく異なります。下が早見表です。

骨髄性リンパ性
急性(進行が速い)急性骨髄性(AML)急性リンパ性(ALL)
慢性(ゆっくり)慢性骨髄性(CML)慢性リンパ性(CLL)
表の見かた:縦=進み方、横=細胞の種類。あなたのタイプがどのマスかで、治療の進め方が決まります。
急性(AML・ALL):進行が速く治療を急ぐ必要がありますが、その分しっかり治療すれば“治すこと”を狙えます(強力な化学療法→必要に応じ移植)。
慢性骨髄性(CML)フィラデルフィア染色体を標的にした飲み薬(分子標的薬/TKI)でコントロールでき、多くがほぼ普通の生活を送れます。
慢性リンパ性(CLL):ゆっくり進むため、症状がなければ経過観察のことも。
へぇポイント:「急性=怖い、慢性=安心」ではありません。むしろ急性のほうが“治しに行ける”ことも。そして慢性骨髄性は、ひと昔前は移植が必要だったのが、飲み薬の登場で見通しが劇的に変わった——白血病は医学の進歩を最も体現したがんのひとつです。だから、まず「自分のタイプ」を正確に知ることが希望につながります。
統計の数字、見てもいい?(読む前にひと呼吸)
日本で白血病と診断される方は年間およそ1.4万人。白血病の見通しはタイプ・年齢・遺伝子によって大きく異なり、ひとつの数字でまとめられません。たとえば慢性骨髄性白血病(CML)は飲み薬でほぼ天寿をまっとうできる方が多く、小児の急性リンパ性白血病(ALL)は治癒率が高いことで知られます。一般の平均値より、「あなたのタイプの見通し」を主治医に聞くことが何より大切です。気持ちがざわつくときは、無理に数字を見なくて大丈夫です。〔出典:国立がん研究センター がん統計〕
治療法
白血病の治療は、タイプで大きく異なります。

① 化学療法:急性白血病の柱。寛解導入→地固めと段階的に。入院が多い。
分子標的薬(TKI):慢性骨髄性などで、原因を狙い撃つ飲み薬。CML治療を一変させました。
造血幹細胞移植:再発リスクの高い急性白血病などで、治癒を狙う。
CAR-T療法:一部の再発・難治で新たな可能性。
⑤ 支持療法:輸血・感染予防など、治療を支える土台。
白血病の治療は、タイプによって大きく異なります。

① 化学療法:急性白血病の柱。まず白血病細胞を一気に減らす「寛解導入」→残りをたたく「地固め」と段階的に。入院して行うことが多い。

分子標的薬(TKI):慢性骨髄性(CML)や一部の急性リンパ性で、BCR-ABLなど原因を狙い撃つ飲み薬。CML治療を一変させました。

造血幹細胞移植:再発リスクの高い急性白血病などで、強力な治療のあとに造血を立て直す。治癒を狙う重要な手段。

CAR-T細胞療法・新規免疫療法:一部の急性リンパ性白血病の再発・難治で、新たな可能性。

⑤ 支持療法:輸血・感染予防・発熱対応など。治療を安全に続けるための土台です。
AML:寛解導入(3+7:アントラサイクリン+シタラビン)→リスク別地固め(大量シタラビン)or 同種移植。FLT3変異はミドスタウリン等併用、APLはATRA+ATO(化学療法回避可)。ALL:多剤併用+中枢神経予防、Ph陽性はTKI併用、再発B-ALLにブリナツモマブ・イノツズマブ・CD19 CAR-T。CML:BCR::ABL1チロシンキナーゼ阻害薬(イマチニブ/ダサチニブ/ニロチニブ等)でMMR/DMR目標。CLL:無症状はwatch&wait、治療適応でBTK阻害薬・ベネトクラクス±抗CD20。MRD・腫瘍崩壊症候群に留意。
タイプ別
目安です。

急性骨髄性(AML):化学療法、リスクに応じ移植
急性リンパ性(ALL):多剤併用化学療法、Ph陽性ならTKI併用、再発にCAR-T
慢性骨髄性(CML)飲み薬でコントロール。
慢性リンパ性(CLL):症状がなければ経過観察も。
目安です(最終的にはタイプ・遺伝子・年齢・体の状態で決めます)。

急性骨髄性(AML):化学療法(寛解導入→地固め)、リスクに応じ移植
急性リンパ性(ALL):多剤併用化学療法+中枢神経予防、Ph陽性ならTKI併用、再発にCAR-T
慢性骨髄性(CML)TKI(飲み薬)でコントロール。
慢性リンパ性(CLL):症状がなければ経過観察、必要時に分子標的薬。
再発・難治
再発・難治と聞くと不安ですよね。でも白血病は「次の一手」が大きく広がった領域。別の薬、移植CAR-T、新しい分子標的薬・抗体薬など、治癒を含めた可能性があります。慢性なら薬を替えながら長くコントロールできます。発熱・出血・強い倦怠感は早めに連絡を。
再発・難治と聞くと不安ですよね。でも白血病は「次の一手」が大きく広がった領域です。別の薬の組み合わせ、造血幹細胞移植CAR-T細胞療法、新しい分子標的薬・抗体薬など、再発・難治でも治癒を含めた可能性があります。慢性白血病では、薬を替えながら長くコントロールしていけます。発熱・出血・強い倦怠感などは、がまんせず早めに連絡してください。
遺伝子から考える
白血病は、「遺伝子の異常を狙い撃つ」治療が最も早く花開いたがん。象徴が、慢性骨髄性の原因フィラデルフィア染色体を狙う分子標的薬——飲み薬で抑え込めるように。急性でも標的に応じた薬が増え、CAR-Tも登場。遺伝子を調べることが最適な治療に直結します。
白血病は、「遺伝子の異常を狙い撃つ」治療が最も早く花開いたがんです。象徴が、慢性骨髄性白血病の原因フィラデルフィア染色体(BCR-ABL)を狙う分子標的薬(TKI)——飲み薬で病気を抑え込めるようになりました。急性白血病でもFLT3など標的に応じた薬が増え、CAR-Tや抗体薬も登場。あなたの白血病の遺伝子を調べることが、最適な治療に直結します。気になることはバイオマーカー検査のページや主治医に相談を。
関連する薬
代表的なものを挙げます(実際はタイプ・遺伝子で決まります)。

分子標的薬(TKI:イマチニブ等(CML等)。
化学療法:シタラビン等(急性白血病)。
抗体薬・免疫療法CAR-T等。
代表的なものを挙げます(実際の選択はタイプ・遺伝子で決まります)。

分子標的薬(TKI:イマチニブ、ダサチニブ等(CML・Ph陽性ALL)。
化学療法:シタラビン、アントラサイクリン系等(急性白血病)。
抗体薬・免疫療法:ブリナツモマブ、CAR-T細胞療法等。
分子標的薬(CLL):BTK阻害薬、ベネトクラクス等。

くわしい投与量・併用は専門モード(医療者向け)と主治医の説明で。
関わる科
白血病は血液内科が中心。移植CAR-Tの専門チーム、輸血・感染対策、歯科(口腔ケア)、緩和ケア、看護師・薬剤師・相談員が関わります。生活・お金・妊娠の相談窓口とも連携します。
白血病は血液内科が中心。移植CAR-Tを行う専門チーム、輸血・感染対策の専門家、歯科(治療前の口腔ケア)、緩和ケア、看護師・薬剤師・リハビリ・ソーシャルワーカーが関わります。長期入院や強い治療を伴うことがあるため、生活・お金・妊娠の相談窓口や生殖医療とも連携します。
仕事・お金・感染対策
お仕事:急性は長めの入院が必要なことも。慢性で飲み薬なら働きながら通院できる方も多いです。見通しを主治医に確認しながら。

お金:高額療養費などの制度があります。移植やCAR-Tは費用が大きいので早めに相談を。傷病手当金なども。

感染対策:免疫が下がる時期は感染に細心の注意を。手洗い・マスク・口腔ケアを。発熱は緊急サイン、すぐ連絡を。

妊娠:治療の前に、希望があれば必ず伝えて。残せる方法があります。

お金と暮らしの制度を見る
お仕事:急性白血病は治療中に長めの入院が必要なことも。慢性で飲み薬コントロールなら、働きながら通院できる方も多いです。見通しを主治医に確認しながら調整を。

お金:高額療養費などの制度があります。移植やCAR-Tなど費用の大きい治療もあるので、早めに窓口へ。長期療養には傷病手当金なども。

感染対策:治療で免疫が下がる時期は、感染に細心の注意を。手洗い・マスク・口腔ケア・人混みの工夫など。発熱は緊急サインになりうるので、すぐ連絡を。

妊娠:治療の前に、希望があれば必ず伝えて。残せる方法があります。

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出典:国立がん研究センター がん情報サービス「白血病」/日本血液学会「造血器腫瘍診療ガイドライン」/WHO分類。各種診療ガイドラインを参照し、IROHAが独自に再構成しました。最終的な診断・治療は必ず担当医にご確認ください(公開時に専門医監修)。

2よくある質問

AI整理

自由診療と標準治療はどう違いますか?
標準治療は科学的根拠に基づき保険適用される治療です。自由診療は保険適用外の治療を含み、内容・費用・エビデンスの水準が施設により異なります。両者の違いを整理したうえで検討することが大切です。
セカンドオピニオンは受けてもよいのでしょうか?
セカンドオピニオンは患者さんの正当な権利であり、遠慮する必要はありません。IROHAでは相談前の情報整理からお手伝いしています。

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