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皮膚がん(メラノーマ)

皮膚がん(メラノーマ)について、医療知識をやさしい版から専門家向けまで段階的にまとめました。

※本ページは各種診療ガイドライン・公的機関の情報をもとに構成しています。個別の診断・治療方針を示すものではありません。必ず主治医にご相談ください。

いろはです。皮膚がん(メラノーマ)について、どの情報を知りたいですか?

1皮膚がん(メラノーマ)とは

詳しく知りたい項目だけ開いてご覧ください。

大きな流れ
「ほくろだと思っていたら、がんと言われた」——驚きますよね。まず大事なことを。

皮膚がんにはいくつか種類があり、なかでもメラノーマ(悪性黒色腫)は皮膚の色をつくる細胞のがん。日本では足の裏や爪にもできます。進行が速いタイプですが、早く見つけて手術で取れば治る可能性が高く、進行例も免疫療法・分子標的薬で大きく変わりました

見分けの目安がABCDEルール。流れは、①気になるしみ・ほくろを皮膚科で確認→②生検で確定し厚さを測る→③広がりを調べ、手術を中心に治療を決める。
「ほくろだと思っていたら、がんと言われた」——驚きと不安があると思います。まず大事なことを。

皮膚がんにはいくつか種類があり、なかでもメラノーマ(悪性黒色腫)は、皮膚の色をつくる細胞(メラノサイト)のがん。日本では足の裏や手のひら、爪などにもできます。進行が速いタイプですが——早く見つけて手術で取れば治る可能性が高く、進行した場合も、ここ十数年で免疫療法・分子標的薬が劇的に進歩し、見通しが大きく変わりました。

見分けの目安がABCDEルール(左右非対称・境界がギザギザ・色むら・大きい・変化)。流れは、①気になるしみ・ほくろを皮膚科で確認→②生検でメラノーマか確定し厚さ(深さ)を測る→③広がりを調べ、手術を中心に治療を決める。
検査・診断
① ダーモスコピー:皮膚を拡大して見る道具で、ほくろとがんを見分ける。痛みなし。
② 生検:採ってメラノーマかを確定し、厚さを測る。厚さが治療と見通しを大きく左右します。
③ センチネルリンパ節生検:最初に流れ着くリンパ節を調べ、転移を確認。
④ CT・PET:進行が疑われる場合に広がりを調べる。
① ダーモスコピー:皮膚を拡大して見る専用の道具で、しみ・ほくろとがんを見分ける。痛みなし。
② 生検(切除生検):あやしい部分を採ってメラノーマかを確定し、厚さ(Breslow)を測る。厚さが治療と見通しを大きく左右します。
③ センチネルリンパ節生検:最初にがんが流れ着くリンパ節を調べ、転移の有無を確認。
④ CT・PET:進行が疑われる場合に、全身への広がりを調べる。

メラノーマは「厚さ」と「広がり」で方針が決まるため、生検でこれを正確に把握することが出発点です。
ダーモスコピー(パターン解析)+全切除生検でメラノーマ確定、Breslow厚・潰瘍・核分裂数で評価。cT≥1mm等でセンチネルリンパ節生検。進行はCT/PET・脳MRI、LDH。BRAF V600変異・C-KIT等を検索(末端黒子型・粘膜型はKIT多い)。病理は表在拡大型・結節型・末端黒子型・悪性黒子型等。
病期・ステージ
メラノーマの病期は、がんの「厚さ(深さ)」・リンパ節転移・遠隔転移でⅠ〜Ⅳ期に分けます。厚さが薄いほど見通しが良いのが特徴。下が早見表です。

病期状態治療の方向
0/Ⅰ期ごく薄い・表面に手術で治すことを狙う
Ⅱ期やや厚い・転移なし手術+センチネル、術後薬物も検討
Ⅲ期リンパ節へ手術+術後の薬物(免疫・分子標的)
Ⅳ期遠くへお薬(免疫・分子標的)が中心
薄く表面にとどまるほど見通しは良好。
メラノーマは免疫の薬と分子標的薬で“最も劇的に見通しが変わったがんのひとつ”に。Ⅳ期でも長くコントロールできる方が増えました。あなたのステージは、検査がそろってから先生が説明してくれます。
メラノーマの病期は、がんの「厚さ(深さ)」、リンパ節への転移、遠隔転移でⅠ〜Ⅳ期に分けます。とくに厚さが薄いほど見通しが良いのが大きな特徴。下が、おおまかな早見表です。

病期状態主な治療の方向
0/Ⅰ期ごく薄い・表面にとどまる手術(広めに切除)で治すことを狙う
Ⅱ期やや厚い・転移なし手術+センチネル、術後に薬物を検討
Ⅲ期リンパ節へ転移手術+術後の薬物(免疫・分子標的)
Ⅳ期遠隔転移あり薬物療法(免疫・分子標的)が中心
表の見かた:薄く・表面にとどまるほど早期(0〜Ⅰ期)で、見通しは良好。厚い・リンパ節・遠くへ進むほど数字が上がります。
0〜Ⅰ期:手術で取りきれれば治る可能性が高い。
Ⅱ〜Ⅲ期:手術に加え、再発を抑える術後薬物療法(免疫・分子標的)を検討。
Ⅳ期:薬物療法が中心。脳など特殊な転移にも対応する手段があります。
へぇポイント:メラノーマはかつて進行すると治療が難しいとされたのが、免疫チェックポイント阻害薬と分子標的薬(BRAF/MEK阻害薬)の登場で“最も劇的に見通しが変わったがんのひとつ”へ。Ⅳ期でも長期にコントロールできる方が増えました。だから進行と聞いても、希望を手放さないでください。
統計の数字、見てもいい?(読む前にひと呼吸)
日本でメラノーマと診断される方は欧米より少なく、皮膚がん全体でも比較的まれです。よく見る生存率の数字は、すべての病期・年代を平均した“全体の目安”で、あなた個人の見通しではありません早期(薄く・表面にとどまる段階)で見つかれば治る可能性が高く、進行例も近年の免疫・分子標的薬で見通しが大きく改善しています。数字は地図の一部。気持ちがざわつくときは、無理に見なくて大丈夫です。〔出典:国立がん研究センター がん情報サービス〕
治療法
メラノーマの治療は、厚さと広がりで組みます。

① 手術:基本の柱。少し広めに切除し、必要ならセンチネルリンパ節も調べます。
② 免疫チェックポイント阻害薬:進行例や再発リスクの高い術後に。メラノーマは免疫療法がとくに効きやすい
③ 分子標的薬(BRAF/MEK阻害薬)BRAF変異がある場合に有効な飲み薬。
④ 放射線:手術が難しい部位や転移の症状緩和に。
⑤ 緩和ケア:つらさを和らげます。

早期なら手術だけで治ることが十分期待できます。
メラノーマの治療は、厚さと広がりで組みます。

① 手術:基本の柱。がんの周りを少し広めに切除し、取り残しを防ぐ。必要に応じてセンチネルリンパ節も調べます。

② 免疫チェックポイント阻害薬:進行例や、再発リスクの高い術後に。メラノーマは免疫療法がとくに効きやすいがんで、治療を一変させました。

③ 分子標的薬(BRAF/MEK阻害薬)BRAF遺伝子変異がある場合に有効な飲み薬。

④ 放射線:手術が難しい部位や、転移(脳・骨など)の症状緩和に。

⑤ 緩和ケア・支持療法:つらさを和らげ、生活を支えます。

早期なら、手術だけで治ることが十分に期待できます。
原発は腫瘍厚に応じた側方マージンでの広範切除+適応でSLNB。術後補助:StageⅢ(高リスクⅡ)に抗PD-1(ニボルマブ/ペムブロリズマブ)、BRAF変異にダブラフェニブ+トラメチニブ。進行/転移:一次に抗PD-1±抗CTLA-4(ニボルマブ+イピリムマブ)、BRAF V600変異はBRAF/MEK阻害薬。脳転移は定位放射線+全身療法。末端黒子型/粘膜型はKIT等を検索。
ステージ別
目安です。

0〜Ⅰ期:手術(広めの切除)で治すことを狙う。
Ⅱ期:手術+センチネル。再発リスクに応じて術後のお薬。
Ⅲ期:手術+術後の薬物(免疫、BRAF変異なら分子標的)。
Ⅳ期:お薬(免疫・分子標的)が中心。転移の症状には放射線も。
目安です(最終的には厚さ・広がり・遺伝子・体の状態で決めます)。

0〜Ⅰ期:手術(広めの切除)で治すことを狙う。
Ⅱ期:手術+センチネル。再発リスクに応じて術後の薬物。
Ⅲ期:手術+術後の薬物療法(免疫、BRAF変異なら分子標的)。
Ⅳ期:薬物療法(免疫・分子標的)が中心。転移の症状には放射線も。
再発・転移
再発・転移が分かると不安ですよね。でもメラノーマは近年もっとも治療が進歩したがんのひとつ。免疫の薬や、BRAF変異への分子標的薬で長くコントロールできる方が増えています。脳など特殊な転移にも放射線と全身療法で対応できます。「打つ手なし」では決してありません。つらい症状は早めに伝えて。
再発・転移が分かると不安ですよね。でもメラノーマは近年もっとも治療が進歩したがんのひとつ。免疫チェックポイント阻害薬や、BRAF変異に対する分子標的薬で、長くコントロールできる方が増えています。脳など特殊な場所の転移にも、放射線と全身療法を組み合わせて対応できます。遠隔転移があっても「打つ手なし」では決してありません。つらい症状は早めに伝えてください。
遺伝子から考える
メラノーマは、免疫療法と遺伝子に合わせた治療がともに花開いたがん。約半数で見つかるBRAF変異があれば、狙う分子標的薬が有効。免疫の薬もとくに効きやすく、病状に応じて使い分けます。足の裏や粘膜のタイプではKITなど別の遺伝子を調べることも。
メラノーマは、免疫療法と遺伝子に合わせた治療がともに花開いたがんです。約半数で見つかるBRAF遺伝子変異があれば、それを狙う分子標的薬(BRAF/MEK阻害薬)が有効。免疫チェックポイント阻害薬もとくに効きやすく、両者を病状に応じて使い分けます。足の裏や粘膜にできるタイプでは、KITなど別の遺伝子を調べることも。気になることはバイオマーカー検査のページや主治医に相談を。
関連する薬
代表的なものを挙げます(実際は病期・遺伝子で決まります)。

免疫の薬:ニボルマブ、ペムブロリズマブ、イピリムマブ等。
分子標的薬:ダブラフェニブ+トラメチニブ(BRAF/MEK阻害薬)等。
代表的なものを挙げます(実際の選択は病期・遺伝子で決まります)。

免疫チェックポイント阻害薬:ニボルマブ、ペムブロリズマブ、イピリムマブ等。
分子標的薬:ダブラフェニブ+トラメチニブ(BRAF/MEK阻害薬)等。

くわしい投与量・併用は専門モード(医療者向け)と主治医の説明で。
関わる科
メラノーマは皮膚科が中心。切除や再建に形成外科、進行例の薬物に腫瘍内科・皮膚科、転移に放射線科緩和ケアが関わります。免疫療法の副作用は全身に出ることがあるため多科で見守ります。気になるしみ・ほくろも皮膚科で気軽に相談を。
メラノーマは皮膚科(皮膚腫瘍)が中心。広めの切除や再建には形成外科、進行例の薬物に腫瘍内科・皮膚科、転移には放射線科緩和ケア、看護師・薬剤師が関わります。免疫療法の副作用は全身に出ることがあるため、多科で見守る体制が役立ちます。気になるしみ・ほくろの段階でも、皮膚科で気軽に相談できます。
仕事・お金・紫外線対策
お仕事:早期の手術なら回復は短め。薬物療法中も通院しながら過ごせる方が多いです。

お金:高額療養費などの制度があります。免疫療法・分子標的薬は費用がかさむことも。早めに相談を。

紫外線対策・自己チェック:日焼け対策が予防に。治療後も新しいしみ・ほくろの変化をABCDEでチェックし、気になれば皮膚科へ。

副作用:免疫療法は全身に症状が出ることが。気になる変化は早めに相談を。

お金と暮らしの制度を見る
お仕事:早期の手術なら回復は短め。進行例の薬物療法中も通院しながら過ごせる方が多いです。

お金:高額療養費などの制度があります。免疫療法・分子標的薬は費用がかさむことがあるので、早めに窓口へ。

紫外線対策・自己チェック:紫外線は皮膚がんのリスク要因。日焼け対策が予防になります。治療後も、新しいしみ・ほくろの変化をABCDEでセルフチェックし、気になれば皮膚科へ。

副作用:免疫療法では、皮膚・腸・甲状腺など全身に症状が出ることが。気になる変化は早めに相談を。

お金と暮らしの制度を見る
出典:国立がん研究センター がん情報サービス「皮膚がん(メラノーマ等)」/日本皮膚科学会「皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン」/UICC TNM分類 第8版。各種診療ガイドラインを参照し、IROHAが独自に再構成しました。最終的な診断・治療は必ず担当医にご確認ください(公開時に専門医監修)。

2よくある質問

AI整理

自由診療と標準治療はどう違いますか?
標準治療は科学的根拠に基づき保険適用される治療です。自由診療は保険適用外の治療を含み、内容・費用・エビデンスの水準が施設により異なります。両者の違いを整理したうえで検討することが大切です。
セカンドオピニオンは受けてもよいのでしょうか?
セカンドオピニオンは患者さんの正当な権利であり、遠慮する必要はありません。IROHAでは相談前の情報整理からお手伝いしています。

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