治療・個別化医療
乳がん治療は「タイプを知る」ことから。治療選択を支える検査
乳がんは一つの病気ではなく、がん細胞の性質によって治療の選択肢が異なります。病理検査や遺伝子検査の結果は、手術、放射線治療、薬物療法をどう組み合わせるか考えるための大切な材料になります。
治療方針を考える主な手がかり
- ホルモン受容体:陽性の場合は、ホルモン療法が選択肢になります。
- HER2:陽性の場合は、HER2を標的とする薬が検討されます。
- 病期や再発リスク:腫瘍の大きさ、リンパ節転移、増殖の指標などを総合して判断します。
- 特定の遺伝子変化:病状や治療段階によって、薬の選択に役立つ検査が行われることがあります。
新しい薬や適応は増えていますが、海外で承認された治療が日本で同じ条件で受けられるとは限りません。また「新しい=すべての人に最適」でもありません。治療歴、体の状態、生活上の希望を含めて主治医と相談することが重要です。
診察で確認したい3つの質問
- 私の乳がんのタイプと病期は何ですか?
- この治療を勧める理由と、期待できる効果・副作用は何ですか?
- ほかの選択肢やセカンドオピニオンはありますか?
2026年の診療指針
日本乳癌学会は2026年版の乳癌診療ガイドラインを刊行し、科学的根拠だけでなく、益と害、患者さんの希望、QOL、医療経済なども踏まえて臨床課題を整理しています。