みさkokoronomana
看護師30年・乳がん経験から「自分の人生を生きる」を発信するライフコーチ
乳がん経験を活かす活動者
がん薬物療法看護認定看護師として、長年がん患者さんに寄り添ってきたみささん。その経験を深めた翌年、自身も乳がんに。患者さんに抗がん剤を投与しながら、自分も抗がん剤治療を受ける日々を経て、離婚や職場での孤立、そして再出発へ。今は、自分を後回しにしがちな人が「私はどうしたい?」で人生を選べるよう、コーチングと発信を続けています。
がん患者さんを支えるために学んだ翌年、自分が乳がんに
みささんは看護師として働き始めてから、ずっと常勤で勤務してきました。夫と二人の子どもとの生活を送りながら、ひたすら仕事に打ち込む毎日。がん患者さんをもっと支えたいと、がん薬物療法の専門研修を半年間受け、その後の1年間もがむしゃらに働いたといいます。
その翌年、今から約8年前の夏。ベッドに横になったとき、胸に何かが当たる感覚があり、触れるとしこりのようなものがありました。
「筋肉かな?とか思うけど、なんとなくやっぱり悪い予感が。」
当時は検診から遠ざかっていたと、みささんは振り返ります。週明けすぐに勤務先の病院で検査を受け、右乳がんと診断されました。
抗がん剤の椅子に座って、はじめて見えた景色
ご本人によると、乳房温存手術のあと、抗がん剤治療、放射線治療を受け、ホルモン療法は今も続けているそうです。
専門家として患者さんに抗がん剤をすすめてきた立場でありながら、いざ自分が受けるとなったときには強い抵抗があったといいます。それでも、「嫌だけど、やらないと後で後悔する」と考え、治療を受けることを選びました。
治療中も仕事は続けていました。抗がん剤を受けた後の数日は動けないほどつらく、休みを挟んでから職場に戻る。そんな日々だったそうです。
「へろへろになりながら患者さんに投与するみたいな。投与されながら、投与して。」
そして何より大きかったのが、患者として治療を受ける側に回った経験でした。
※治療の経過はみささんご本人の体験としてのお話であり、特定の治療法の効果を示したり、推奨したりするものではありません。治療方針は必ず担当医にご相談ください。
「命をもらった」——再発を覚悟した日
最初に診断を受けたときは、「すぐに命に関わることはないだろう」と感じていたそうです。みささんが本当に死を意識したのは、治療から約半年後の検査でした。再発の可能性を指摘され、手術の日程まで決まったといいます。
多くの患者さんを見てきたからこそ、その意味の重さが分かってしまう。検査結果を待ちながら、一人で座っていたときのことを今でも思い出すそうです。しかし、その後の検査で再発ではないことが分かりました。
「全部背負う鉄人」をやめて、自分の人生を生きる
仕事も家庭も、すべてを一人で背負ってきたみささん。医療のプロとして弱音を吐くこともなく、周囲からも「分かっている人」として扱われてきました。
「鉄人みたいに、全部背負って仕事もできて、家事もできるわ、みたいな感じでやってたんですけど。結局体壊れるやんって思って。自分の人生ってなんだろうって考えた時に、あ、自分の人生を生きようって。」
治療中に離婚を決め、一人での再出発を選びます。職場でも孤立を感じる時期が続き、約26年勤めた病院を離れて別の病院へ移りました。「どん底から抜けきるまでに5年かかったかもしれない」と話します。
転機は、映画制作をしていた現在のご主人との出会いでした。自身の経験をもとに脚本を書いた映画『RevivaL ~蘇生~』では、病院の協力を得て撮影を行い、主題歌も担当。それをきっかけに、乳がんの経験を隠さず発信できるようになったといいます。
「私はどうしたい?」に寄り添うコーチング
現在は病院を退職し、フリーで活動しています。がん患者さんと向き合ってきた経験、そして自分が患者になった経験の両方を活かし、言葉になっていない本音を一緒に見つけるコーチングを行っています。
「自分を後回しにしない。それはわがままとか自分本位ではなくて、本当に自分のやりたいことを中心にやっていくっていうこと。苦しい頑張りをやめて、嬉しい頑張りとしてチャレンジしていくと、もっと人生も豊かになる。」
現在の主な活動は次のとおりです。
- 人生コーチング「自分の人生を生きる 3ヶ月セッション」(オンライン、月2回・全6回、LINEサポート付き。無料のサンプルセッション・説明会あり)
- 乳がん経験の発信(Instagram・X・YouTube・TikTokなど)
- 看護師としての視点を活かした、心と体の両面からの寄り添い
- 映画・音楽制作(映画『RevivaL ~蘇生~』脚本・主題歌)
セッションの内容・料金・募集状況は変更される場合があります。最新情報はご本人のnote・SNSでご確認ください。
「前向きになれなくても、それもいい」
多くの患者さんの最期にも寄り添ってきたみささん。前向きになれない気持ちも、否定しなくていいと話します。
「そう思えなかったら、それもまたいいんだよって。みんながこんなふうにしなくてもいい。私でよかったら側にいます、じゃないけど、共にいたいなとは思います。」
最後に、今いちばん大切にしていることを伺いました。
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IROHAからのコメント
がん医療の専門家として治療を「行う側」と、患者として「受ける側」。その両方の景色を知るみささんの言葉は、治療や生き方に迷う方にとって、自分の本音に目を向けるきっかけになると考えています。IROHAは、みささんの活動を特集として紹介し、応援しています。
IROHAはみささんの活動を応援しています。
掲載内容は、みささんご本人へのインタビュー、ご本人のnote・Instagramの公開情報、Pink Leaf応援カードの内容をもとに作成しています。治療経過はご本人の体験としてのお話であり、医学的な効果や因果関係を示すもの、特定の治療法を推奨・保証するものではありません。治療方針に関する個別のご判断は、必ず担当医など医療者にご相談ください。