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肝臓がん

肝臓がんについて、患者・家族・専門医の声や研究データを一つにまとめました。

#ステージ #副作用 #免疫療法 #分子標的薬 #放射線 #手術

※掲載している声・件数の一部はイメージです。医療機関の評価・比較が目的ではありません。

いろはです。肝臓がんについて、どの情報を知りたいですか?

1肝臓がんとは

詳しく知りたい項目だけ開いてご覧ください。

大きな流れ
「肝臓がん」と言われて、お酒のせい?と自分を責めていませんか。まず知ってほしいのは——肝臓がんの多くはもともと弱っていた肝臓(肝炎・脂肪肝・肝硬変など)から生まれること。

だから治療は、「がんをたたく」と「肝臓を守る」の両方で考えます。流れは、①肝臓の元気さ(肝予備能)を調べる→②がんの数・大きさを見る→③体力も合わせて→④肝臓が耐えられる範囲でいちばん効く治療を選ぶ。

肝臓は「沈黙の臓器」。背景の肝臓病がある方は、定期的な画像チェックで早く見つけられるのが強みです。
「肝臓がん」と言われて、お酒のせい?と自分を責めていませんか。まず知ってほしいのは、肝臓がん(多くは肝細胞がん)のいちばんの特徴——背景に“肝臓そのものの病気”があることが多いということ。B型・C型肝炎、脂肪肝、肝硬変などで弱った肝臓から生まれてくるタイプが大半です。

だから治療は、「がんをたたく」と「弱った肝臓を守る」の両輪で考えます。ここが他のがんと大きく違う点。流れは——①背景の肝臓の状態(肝予備能)を調べる→②がんの数・大きさ・広がりを画像で見る→③体力(全身状態)を合わせて、④“肝臓が耐えられる範囲で”いちばん効く治療を選ぶ。

肝臓は「沈黙の臓器」。症状が出にくいぶん、背景の肝臓病をお持ちの方は定期的な画像チェックで早く見つけられるのが何よりの強みです。
検査・診断
肝臓がんの検査は、「がんを見つける」と「肝臓の元気さをはかる」を同時にします。

① 血液(腫瘍マーカー:肝臓がんで上がりやすい値。
② 画像:造影CT・MRI・超音波。肝臓がんは染まり方に特徴があり、画像だけで診断できることが多い
③ 肝臓の元気さ(肝予備能:あとどれだけ働けるか。治療の選べる幅を決めます。
肝臓がんの検査は、「がんを見つける」と「肝臓の元気さをはかる」を同時に進めるのが特徴です。

① 血液(腫瘍マーカー:AFP・PIVKA-IIなど。肝臓がんで上がりやすい値。
② 画像:造影CT・EOB-MRI・超音波。肝臓がんは造影剤の“染まり方”に特徴があり、画像だけで診断できることが多い(必ずしも生検をしない)のがポイント。
③ 肝予備能(Child-Pugh・ALBI:肝臓があとどれだけ働けるか。これが治療の選べる幅を決めます。

「がんは取れても肝臓が持たない」では本末転倒。だから肝臓の体力を必ず一緒に測ります。
診断は造影CT/EOB-MRIの典型的血流動態(動脈相濃染+門脈/平衡相washout)で組織診なしに確定可(高危険群サーベイランス:US+AFP/PIVKA-II)。肝予備能はChild-Pugh(Bil・Alb・PT・腹水・脳症)/ALBIグレードで評価。背景:HBV・HCV・ASH/MASH・肝硬変。鑑別に肝内胆管がん・転移性肝腫瘍。
病期・ステージ
肝臓がんのステージは、他のがんと少し違います。「がんの広がり」だけでなく「肝臓の元気さ」「体力」も合わせて決めます(BCLC分類)。下が早見表です。

ステージがん肝臓・体力主な治療
早期小さい・少数元気手術・焼灼で治すことを狙う
中期数が多いまずまず血管をつめる治療・お薬
進行血管・他へ体力はあるお薬(免疫・分子標的)が中心
終末進行弱いつらさを和らげる治療を中心に
肝臓がんは「がん」「肝臓の元気さ」「自分の体力」の3つで治療が決まります。だから「肝臓を守る」ことが、治療の選択肢を広げます。あなたのステージは、検査がそろってから先生が説明してくれます。
肝臓がんのステージは、他のがんと考え方が違います。「がんの広がり」だけでなく「肝臓の元気さ」「体力」を合わせて決める——これがBCLC(バルセロナ)分類で、世界の標準です。下が早見表です。

ステージがんの状態肝臓・体力主な治療
0/A 早期小さい・少数保たれている手術・焼灼・移植で根治を目指す
B 中期多発(数が多い)比較的保たれる肝動脈塞栓(TACE)・薬物
C 進行血管侵襲・肝外転移体力は保たれる薬物療法(免疫・分子標的)が中心
D 終末進行肝臓・体力が弱いつらさを和らげる治療を中心に
表の見かた:肝臓がんは「がん」「肝臓の体力」「自分の体力」の3つの掛け算で治療が決まります。同じ大きさのがんでも、肝臓が元気なら手術、弱っていれば別の方法、という具合に道が変わるのが特徴です。だから「肝臓を守る」ことが、治療の選択肢を広げることに直結します。
へぇポイント:肝臓がんは早期なら焼灼(ラジオ波)や手術で治すことを狙え、進行しても近年は免疫+分子標的の薬で大きく見通しが変わったがんです。背景の肝臓病(肝炎の治療など)を続けることが、再発予防にもつながります。
統計の数字、見てもいい?(読む前にひと呼吸)
日本で肝臓がんと診断される方は年間およそ4万人。よく見る「5年相対生存率 全体で約4割前後」という数字は、すべての病期・年代を平均した“全体の目安”で、あなた個人の見通しではありません早期(小さく・肝臓が元気な段階)で見つかれば見通しは大きく良くなり、近年は薬物療法の進歩で進行例の見通しも改善しています。背景の肝臓病を治療している方は早期発見しやすいのが強みです。数字は地図の一部。気持ちがざわつくときは、無理に見なくて大丈夫です。〔出典:国立がん研究センター がん統計〕
治療法
肝臓がんは、肝臓の体力に合わせて選べる手段が豊富です。

① 手術:がんの部分を切り取る。肝臓が元気なら根治の柱。
ラジオ波で焼く(RFA):針で熱を当てて焼く。負担が少なく小さながんに
血管をつめる(TACE):がんを養う血管をふさいで兵糧攻め。
④ お薬:進行時の中心。免疫+分子標的の併用で見通しが変わりました。
⑤ 肝移植:条件が合えば、がんと弱った肝臓を一度に解決。
⑥ 緩和ケア:腹水・だるさ・痛みを和らげます。
肝臓がんは、肝臓の体力に合わせて選べる手段が豊富です。

① 手術(切除):がんのある部分を切り取る。肝臓が元気で、がんが取りきれる位置にあれば根治の柱。

ラジオ波焼灼(RFA):針を刺して熱でがんを焼く。体への負担が少なく、小さながんに有効

肝動脈塞栓(TACE):がんを養う血管を、薬や詰め物でふさいで兵糧攻めに。多発するがんに。

④ 薬物療法:進行した場合の中心。免疫チェックポイント阻害薬+分子標的薬(抗VEGF)の併用が一次標準になり、見通しが大きく変わりました。

⑤ 肝移植:条件(大きさ・数)を満たせば、がんと弱った肝臓を一度に解決できる選択肢。

⑥ 緩和ケア:腹水・だるさ・痛みなど、つらさを和らげる。診断時から一緒に。
BCLC 0/A:単発or3個以内かつ肝予備能良好で切除/RFA(≤3cm)/適応満たせば肝移植(ミラノ基準)。B(多発・肝機能保持):TACE、奏効不良ならsystemic therapyへ移行。C(血管侵襲/肝外転移・PS良好):一次にアテゾリズマブ+ベバシズマブ(IMbrave150)or デュルバルマブ+トレメリムマブ(HIMALAYA)、レンバチニブ/ソラフェニブ。二次にレゴラフェニブ・ラムシルマブ(AFP≥400)・カボザンチニブ。D(Child-Pugh C・PS不良):BSC。背景肝炎の抗ウイルス治療を並行。
ステージ別
目安です。

早期:手術・焼灼、条件が合えば移植で治すことを狙う。
中期血管をつめる治療が中心。
進行:お薬(免疫+分子標的)が中心。
終末:つらさを和らげる治療を中心に。

どの段階でも、背景の肝臓病の治療を続けることが大切です。
目安です(最終的には肝臓の体力・がんの数や場所・全身状態で決めます)。

早期(0/A):手術・ラジオ波焼灼、条件を満たせば肝移植で根治を目指す。
中期(B)TACEが中心。効きにくければ薬物療法へ。
進行(C):薬物療法(免疫+分子標的)が中心。
終末(D):つらさを和らげる治療を中心に、穏やかに過ごせるよう支えます。

どの段階でも、背景の肝臓病(肝炎の治療など)を続けることが大切です。
再発・転移
肝臓がんは再発しやすいがんですが、理由があります。弱った肝臓には“がんの芽”が残りやすく、別の場所から新しく出てくることがあるから。だからこそ治療後も定期的な画像チェックが大切で、早く見つければまた焼灼や手術で対応できることも多いです。

再発=終わり、ではありません。「見つけて、たたいて、また見守る」を繰り返しながら長く付き合えます。つらい症状は早めに伝えて。
肝臓がんは、再発しやすいがんです。でもこれには理由があります。元の弱った肝臓には“がんの芽”が残りやすく、治療した場所とは別の場所から新しく出てくることがあるから。だからこそ、治療後も定期的な画像チェックがとても大切で、早く見つければまた焼灼や手術で対応できることも多いのです。

再発=終わり、ではありません。肝臓がんは「見つけて、たたいて、また見守る」を繰り返しながら長く付き合える時代になっています。進行した場合も薬物療法という次の一手があります。つらい症状は早めに伝えてください。
遺伝子から考える
肝臓がんは「この遺伝子にこの薬」という形は発展途上ですが、個性に合わせる流れが進んでいます。今の中心は免疫+分子標的の併用。効き目を見ながら次の薬へ切り替えられます。

そして背景の肝臓病(肝炎など)の治療が、再発を防ぐもう一つの大事な個別化です。
肺がんや大腸がんほど“この遺伝子に効くこの薬”という形は確立途上ですが、肝臓がんでも個性に合わせる流れが進んでいます。今の中心は免疫チェックポイント阻害薬+分子標的薬(抗VEGF)の併用で、多くの方で一次治療の標準に。効き目や副作用を見ながら、二次・三次の薬へ切り替えていけます。

また、肝臓がんでは背景の肝臓病(B/C型肝炎など)への治療が、再発予防という意味で“もう一つの個別化”になります。気になることはプレシジョン医療のページや主治医に相談を。
関連する薬
代表的なものを挙げます(実際は肝臓の体力で決まります)。

免疫の薬:アテゾリズマブ等。
分子標的薬:ベバシズマブ、レンバチニブ、ソラフェニブ等。
肝炎の治療薬:再発を防ぐ土台になります。
代表的なものを挙げます(実際の選択は肝臓の体力・状態で決まります)。

免疫チェックポイント阻害薬:アテゾリズマブ、デュルバルマブ等。
分子標的薬:ベバシズマブ(抗VEGF)、レンバチニブ、ソラフェニブ、レゴラフェニブ、カボザンチニブ等。
背景肝炎の治療薬:B型・C型肝炎の抗ウイルス薬(再発予防の土台)。

くわしい投与量・併用は専門モード(医療者向け)と主治医の説明で。
関わる科
肝臓がんは多くの科が連携します。肝臓内科が背景の肝臓病とがんの両方を診る司令塔になることが多く、外科(手術)、放射線科TACE)、移植外科緩和ケア、薬剤師・看護師・栄養士が関わります。迷ったら、まず肝臓内科の主治医に。
肝臓がんは多くの科が連携します。肝臓内科(消化器内科)が背景の肝臓病とがんの両方を診る司令塔になることが多く、肝胆膵外科(手術)、放射線科TACE・画像)、移植外科、そして緩和ケア、薬剤師・看護師・栄養士が関わります。背景に肝炎がある場合は、その治療の主治医とも連携します。「誰に聞けば?」と迷ったら、まず肝臓内科の主治医に。
仕事・お金・肝臓をいたわる
お仕事:入院が短い治療も多く、通いながら働ける方も。だるさが出たら無理せず相談を。

お金:高額療養費などの制度があります。肝炎の医療費助成が使えることも。

肝臓をいたわる禁酒が土台。塩分は控えめに(腹水予防)。肝炎の治療は続けて。

「今さら」ではありません。今日からの一歩が肝臓を守ります。

お金と暮らしの制度を見る
お仕事:焼灼や塞栓は入院が短く、通いながら働ける方も多いです。だるさが出たら無理せず相談を。

お金:高額療養費などの制度があります。肝炎の医療費助成(自治体)が使えることもあるので確認を。

肝臓をいたわる禁酒は治療効果と再発予防の土台。塩分のとり過ぎは腹水につながるので控えめに。肝炎の治療は自己判断でやめず続けて。バランスのよい食事と、感染(生もの等)への注意も役立ちます。

「今さら」ではありません。今日からの一歩が、肝臓を長く守ります。

お金と暮らしの制度を見る
出典:国立がん研究センター がん情報サービス「肝細胞がん」/日本肝臓学会「肝癌診療ガイドライン」/BCLC(バルセロナ)分類。各種診療ガイドラインを参照し、IROHAが独自に再構成しました。最終的な診断・治療は必ず担当医にご確認ください(公開時に専門医監修)。
みんなの声

患者さん・ご家族・経験者、それぞれの立場からの声をタブで切り替えてご覧いただけます。

実際に肝臓がんの診断・治療を経験した患者さんご本人の声です。

患者・60代・男性ステージII・肝切除術

「C型肝炎の経過観察中に見つかりました。肝臓の状態次第で治療の選択肢が変わると知りました。」

患者・50代・女性ステージIII・TACE治療中

「肝動脈塞栓療法という言葉を初めて聞き、治療内容を理解するまで時間がかかりました。」

患者・70代・男性ステージIV・分子標的薬治療中

「肝機能との兼ね合いで使える薬が限られると説明を受け、選択肢の少なさに不安を感じました。」

掲載内容は個人の体験・感想です(掲載イメージ)。治療効果を保証するものではありません。

患者さんを支えたご家族・身近な方の声です。

家族・妻・60代肝炎からの経過観察

「長年の肝炎の経過観察の延長で見つかり、定期検査の大切さを実感しました。」

家族・息子・40代飲酒習慣への向き合い方

「父の飲酒習慣についてもっと早く話し合うべきだったと感じています。」

家族・娘・30代治療選択肢の情報収集

「肝機能の状態によって治療が変わると知り、セカンドオピニオンで別の視点も聞きました。」

掲載内容は個人の体験・感想です(掲載イメージ)。

寛解された方、長期治療を経験された方、患者会・IROHA認定アンバサダーの声です。

肝切除後5年・60代定期検査を継続

「手術後も肝炎の管理を続けながら、5年間再発なく過ごせています。」

患者会・世話人肝疾患を含めた情報交換

「肝臓がんは背景にある肝疾患の管理も重要で、経験者同士の情報交換が助けになります。」

IROHA認定アンバサダー・川口ゆりな情報発信・寄り添い

「正しい情報を分かりやすく届け、一人ひとりの不安に寄り添うことを大切に発信しています。」

掲載内容は個人の体験・感想です(掲載イメージ)。
専門医・専門家レビュー

IROHA提携専門医による動画・記事・コメントと、「エビデンスの読み解き方」「幸福寿命」の視点から病状を見つめる専門家の知見です。

医師 研究者 専門家
萬 憲彰 先生
総合的ながん治療の専門家

萬 憲彰 先生

標準治療と自由診療、それぞれのメリット・デメリットを中立的に比較する視点を解説。

研究テーマ例信頼度:中〜高

肝細胞がんに対する免疫チェックポイント阻害薬併用療法の治療成績

AI
AI要約

切除が難しい肝細胞がんに対して、免疫チェックポイント阻害薬と血管新生阻害薬を組み合わせる治療が、従来の分子標的薬単独と比べて生存期間の延長に寄与する可能性が報告されています。

  • 対象は肝予備能が保たれている患者さん
  • 免疫関連の副作用への注意が必要
  • 効果・副作用には個人差があり、必ず担当医と適応を確認する必要がある
長嶋先生は、臨床研究・エビデンス解説の専門家として情報提供を行う立場です。臨床試験(治験)への紹介・参加可否の判断は行っておりません。ご相談・受診されても、必ず治験に参加できるわけではありません。治療方針や治験への参加は、必ず主治医・研究実施医療機関にご相談ください。

治療成績だけでは測れない「幸福寿命」を、身体・精神・社会・活力・共感の5つの指標(EMPSe)から可視化します。まずは簡単なチェックから始めてみましょう。

Q1. 身体(Physical):体調や痛み・睡眠に大きな支障はありませんか?

あまり感じないとても感じる

Q2. 精神(Mental):不安よりも、希望や前向きな気持ちを感じられていますか?

あまり感じないとても感じる

Q3. 社会(Social):家族・友人・仕事など、周囲とのつながりを保てていますか?

あまり感じないとても感じる

Q4. 活力(Energy):何かに挑戦したい、外出したいという気持ちはありますか?

あまり感じないとても感じる

Q5. 共感(Empathy):支え合える相手や、感謝を感じる場面はありますか?

あまり感じないとても感じる
EMPSeは治療成績を測る指標ではなく、「今のあなたらしい生き方」を5つの側面から振り返るためのものです。点数が低い項目があっても問題ではありません。気になる項目があれば、AIコンシェルジュや関谷先生への相談のきっかけにしてください。
関谷先生は、幸福寿命・ウェルビーイングの専門家として情報提供を行う立場であり、医療行為や治療方針を決定する立場ではありません。治療に関するご判断は、必ず主治医にご相談ください。

今後、以下の専門家によるレビューも順次追加予定です。

薬剤師
近日公開
管理栄養士
近日公開
理学療法士
近日公開
看護師
近日公開
心理士
近日公開
公的エビデンス情報

国立研究開発法人 国立がん研究センター「がん情報サービス」の情報をもとに、IROHAが患者・家族向けに要約・整理しています。国立がん研究センターがIROHAを監修・推奨しているものではありません。

専門医監修前(確認中)の要約です

肝臓がんについて

肝臓がん(肝細胞がん)とは

肝臓の主要な細胞ががん化したもので、日本の肝臓がんの90%以上を占めます。B型・C型肝炎ウイルス感染、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪肝炎などによる慢性的な炎症や肝硬変が発生に影響しているとされています。

特に確認しておきたい点/医師への質問

特に確認しておきたい点

  • 背景にある肝炎・肝硬変の状態が、治療方針にも影響します

医師へ確認するとよい質問

  • 自分の肝臓がんの背景に、肝炎や肝硬変はありますか?

出典:国立がん研究センター がん情報サービス「肝臓がん について」で原文を確認する
情報元の更新・確認日:2023年10月6日/IROHA最終確認日:2026年7月25日

主な症状

肝臓がんの主な症状

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、初期段階ではほぼ症状がありません。慢性肝疾患に伴い黄疸・むくみ・かゆみが出ることがあり、進行すると腹部の違和感が生じることがあります。

特に確認しておきたい点/医師への質問

特に確認しておきたい点

  • 症状が出にくいため、慢性肝疾患がある方は定期的な検診(サーベイランス)が重要とされています

医師へ確認するとよい質問

  • 今後どのくらいの頻度で経過観察を受けるとよいですか?

出典:国立がん研究センター がん情報サービス「肝臓がん について」で原文を確認する
情報元の更新・確認日:2023年10月6日/IROHA最終確認日:2026年7月25日

検査・診断

肝臓がんの検査・診断

超音波(エコー)検査でがんの大きさ・個数・位置を調べ、腫瘍マーカー(AFP・PIVKA-Ⅱ・AFP-L3分画)、造影CT・造影MRI検査を組み合わせます。画像だけで判断が難しい場合は生検を行うこともあります。

特に確認しておきたい点/医師への質問

特に確認しておきたい点

  • 腫瘍マーカーの値だけでは確定できず、画像検査などと合わせて総合的に判断されます

医師へ確認するとよい質問

  • 自分の場合、生検は必要ですか?必要ならその理由も教えてください

出典:国立がん研究センター がん情報サービス「肝臓がん 検査」で原文を確認する
情報元の更新・確認日:2022年6月23日/IROHA最終確認日:2026年7月25日

肝予備能(Child-Pugh分類)

Child-Pugh分類による肝機能の評価

肝臓がんの治療選択は、がんの状態だけでなく「肝予備能(肝機能の状態)」を示すChild-Pugh分類(A/B/C)にも大きく左右されます。A・Bでは手術や局所療法、Cでは肝移植が検討されます。

特に確認しておきたい点/医師への質問

特に確認しておきたい点

  • 肝機能の状態は、がんそのものと同じくらい治療選択に影響します

医師へ確認するとよい質問

  • 自分のChild-Pugh分類はA・B・Cのどれですか?

出典:国立がん研究センター がん情報サービス「肝臓がん 治療」で原文を確認する
情報元の更新・確認日:2023年7月21日/IROHA最終確認日:2026年7月25日

手術・局所療法

手術とラジオ波焼灼術(RFA)

手術(肝切除、またはドナーからの肝移植)は3個以下かつ肝臓内に限定されている場合が対象で、腹腔鏡下手術も選択肢です。ラジオ波焼灼術(RFA)は針でがんを刺し高熱で焼灼する、3cm以下・3個以下が対象の体への負担が少ない治療です。

特に確認しておきたい点/医師への質問

特に確認しておきたい点

  • 手術・RFAどちらが選べるかは、がんの大きさ・個数・肝機能で決まります

医師へ確認するとよい質問

  • 自分は手術とRFA、どちらが向いていますか?その理由は?

出典:国立がん研究センター がん情報サービス「肝臓がん 治療」で原文を確認する
情報元の更新・確認日:2023年7月21日/IROHA最終確認日:2026年7月25日

肝動脈塞栓術

肝動脈塞栓術(TACE)

カテーテルを通じて薬剤や塞栓物質を注入し、がんへの血流を遮断する治療です。3cmを超えるなどして手術・RFAが難しい場合の選択肢とされています。

特に確認しておきたい点/医師への質問

特に確認しておきたい点

  • TACEは繰り返し行われることもある治療です

医師へ確認するとよい質問

  • TACEはこれまでに何回まで行える見込みですか?

出典:国立がん研究センター がん情報サービス「肝臓がん 治療」で原文を確認する
情報元の更新・確認日:2023年7月21日/IROHA最終確認日:2026年7月25日

薬物療法

薬物療法

免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬が使われます。進行していて、かつ肝機能が良好な場合が主な対象とされています。

特に確認しておきたい点/医師への質問

特に確認しておきたい点

  • 肝機能の状態によっては、薬物療法が選べない場合もあります

医師へ確認するとよい質問

  • 自分の肝機能で、薬物療法は選択肢になりますか?

出典:国立がん研究センター がん情報サービス「肝臓がん 治療」で原文を確認する
情報元の更新・確認日:2023年7月21日/IROHA最終確認日:2026年7月25日

放射線治療

放射線治療

肝臓がんにおける標準治療としては位置づけられていませんが、手術が難しい場合や転移巣に対して行われることがあるとされています。

特に確認しておきたい点/医師への質問

特に確認しておきたい点

  • 標準治療の中心ではないため、実施するかどうかは個別の状況で判断されます

医師へ確認するとよい質問

  • 自分の場合、放射線治療が検討されることはありますか?

出典:国立がん研究センター がん情報サービス「肝臓がん 治療」で原文を確認する
情報元の更新・確認日:2023年7月21日/IROHA最終確認日:2026年7月25日

リスク要因

肝臓がんの主な原因

主な原因はB型肝炎ウイルスあるいはC型肝炎ウイルスの持続感染です。そのほかアルコール摂取、喫煙、肥満、脂肪肝、糖尿病、肝硬変も危険因子とされています。

特に確認しておきたい点/医師への質問

特に確認しておきたい点

  • 日本の肝臓がんの90%以上は肝細胞がんです(肝内胆管がんとは区別されます)

医師へ確認するとよい質問

  • 自分の場合、肝炎ウイルスへの対応(抗ウイルス治療等)はどうなっていますか?

出典:国立がん研究センター がん情報サービス「肝臓がん について」で原文を確認する
情報元の更新・確認日:2023年10月6日/IROHA最終確認日:2026年7月25日

※本セクションは、国立研究開発法人 国立がん研究センター「がん情報サービス」(肝臓がんページ)の掲載情報をもとに、IROHAが要約・整理して作成した下書きです。国立がん研究センターがIROHAを監修・推奨・提携しているものではありません。個別の治療方針は必ず主治医にご確認ください。

最新情報

国立がん研究センターの情報更新・研究発表をもとにお伝えします。

2025/05/30・冊子改訂

「がん情報サービス」肝臓がん冊子の名称が変更されました

国立がん研究センターの肝臓がん解説冊子のタイトルが「肝細胞がん」から「肝臓がん(肝細胞がん)」に変更されています。詳細はがん情報サービスの肝臓がんページでご確認いただけます。

情報元の確認日:2025年5月30日/IROHA最終確認日:2026年7月25日

随時更新

研究トピックス・プレスリリース

新しい治療法の研究成果や臨床試験の情報は、国立がん研究センターの研究トピックス一覧プレスリリース一覧で随時公開されています。

IROHA最終確認日:2026年7月25日

※本セクションは国立研究開発法人 国立がん研究センターの公開情報をもとに構成しています。IROHA独自の記事は掲載していません。国立がん研究センターがIROHAを監修・推奨しているものではありません。

AIまとめ

立場に応じて、AIが要点を整理します。

患者向け

肝機能(肝予備能)の状態によって治療の選択肢が大きく変わります。背景にある肝炎・肝硬変の管理も治療の一部として、主治医に確認しておくとよいでしょう。

家族向け

飲酒習慣や肝炎の管理など生活面の見直しも重要です。セカンドオピニオンの相談先を早めに把握しておくと安心です。

医療者向け

肝予備能・腫瘍の状態に応じた個別化治療が中心です。背景疾患(肝炎・肝硬変)の管理も治療成績に影響する重要な要素です。

11よくある質問

AI整理

肝臓がんはお酒を飲まなければ防げますか?
アルコール以外にも肝炎ウイルス感染や脂肪肝が背景となることがあります。肝炎ウイルス検査を一度受けておくことをおすすめします。
肝機能が悪いと治療できませんか?
肝予備能によって選べる治療は変わりますが、局所治療や薬物療法など状態に応じた選択肢があります。専門医にご相談ください。
自由診療と標準治療はどう違いますか?
標準治療は科学的根拠に基づき保険適用される治療です。自由診療は保険適用外の治療を含み、内容・費用・エビデンスの水準が施設により異なります。両者の違いを整理したうえで検討することが大切です。
セカンドオピニオンは受けてもよいのでしょうか?
セカンドオピニオンは患者さんの正当な権利であり、遠慮する必要はありません。IROHAでは相談前の情報整理からお手伝いしています。

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