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「治療費が心配」「先生に聞けない」という悩みを、がん相談支援センターに相談する女性と相談員のイメージ

「治療費が心配」「先生に聞けない」
その悩み、がん相談支援センターへ

2026年10月31日公開・IROHA編集部(国立がん研究センター「がん情報サービス」をもとに作成)

がんと診断されると、治療だけでなく、お金や仕事、家族との生活など、さまざまな心配が重なります。「こんなことを病院で聞いてもよいのだろうか」「何から考えればよいのか分からない」と、一人で抱えてしまうこともあるでしょう。

そんなときに利用できるのが「がん相談支援センター」です。治療や暮らしの疑問を相談し、必要な情報や支援につながるための窓口です。

本記事は、国立がん研究センターが運営する「がん情報サービス」を出典として、がん相談支援センターで相談できることと、具体的な活用方法を紹介します。

通院していない病院でも、無料・匿名で相談できる

がん相談支援センターは、全国のがん診療連携拠点病院などに設置されています。がんに詳しい看護師や、生活全般の相談に対応するソーシャルワーカーなどが相談員を務めます。

利用できるのは、患者本人だけではありません。家族や、その病院に通っていない人も、無料・匿名で相談できます。主な相談方法は面談と電話です。

国立がん研究センターでは、がんが疑われる段階から、治療中、治療後の療養生活や社会復帰まで、どのような時期でも利用できると説明されています。「治療が始まってから」「困りごとが深刻になってから」と待つ必要はありません。

活用① 診察で分からなかったことを整理する

医師の説明を聞いても、専門用語が難しかったり、緊張して質問できなかったりすることがあります。相談支援センターでは、検査や治療に関する情報を得たり、担当医に確認したいことを整理したりできます。

例えば、「説明された治療の目的を理解したい」「副作用が生活にどう影響するのか知りたい」「次の診察で何を質問すればよいか、一緒に考えてほしい」といった相談ができます。

ただし、相談員が担当医に代わって診断をしたり、治療法を決定したりする窓口ではありません。必要な情報を確認し、自分が大切にしたいことを整理して、医療者との話し合いにつなげるために活用しましょう。

セカンドオピニオンを考えているときも、受け方や、担当医への伝え方について相談できます。

活用② 治療費・生活費・仕事の不安を相談する

「治療費を払い続けられるか心配」「休職したら収入が減る」「使える制度が分からない」。こうしたお金の悩みも、相談できる内容です。

国立がん研究センターでは、がん相談支援センターで相談できることとして、医療費や助成・支援制度、仕事と治療の両立などについて情報が提供されています。例えば、高額療養費制度など、自分に関係する制度を知るための入り口として利用できます。

制度にはそれぞれ条件があるため、「がんなら全員が同じ支援を受けられる」とは限りません。加入している健康保険や働き方、家計の状況などを伝え、利用できる可能性のある制度や、確認すべき窓口を整理してもらいましょう。

職場に病気をどう伝えるか、勤務時間や業務の調整をどう相談するかといった悩みも話せます。退職を決める前など、大きな判断をする前に相談しておくことも、選択肢を考える助けになります。

活用③ 家族との関係や、言葉にならない不安を話す

家族に病気をどう伝えるか、子どもにどこまで説明するか、周囲の励ましをつらく感じるときにどうするか。治療に直接関係しないように思える悩みも、相談の対象です。

家族自身が、「本人にどう接すればよいのか分からない」「支える側も疲れてしまった」と相談することもできます。

がん情報サービスでは、特別な相談がなくても、今の気持ちを話したいときや、何を相談してよいか分からないときにも利用できると紹介されています。「うまく説明できないのですが、不安です」という言葉から始めても構いません。

相談したことや内容が、本人の同意なく、担当医や病院のスタッフを含めたほかの人に伝わることはないと説明されています。
情報を共有してほしい相手がいる場合は、その希望も相談員に伝えましょう。

初めて利用するときの3ステップ

1.相談先を探す

がん情報サービスの「相談先・病院を探す」から、全国のがん相談支援センターを探せます。都道府県などで絞り込み、通院先や自宅近くなど、利用しやすい窓口を確認しましょう。

病院内では、相談窓口に「医療相談室」「患者サポートセンター」などの名称が併記されている場合もあります。場所が分からなければ、受付や看護師に尋ねてみましょう。

2.受付時間・相談方法・予約の要否を確認する

利用前に、窓口の案内で受付時間や電話番号、予約が必要かどうかを確認します。電話では、「がんについて相談したいのですが、利用方法を教えてください」と伝えれば、具体的な案内を受けやすくなります。

相談料は無料ですが、電話の通話料などは別途かかる場合があります。面談を希望する場合も、まず電話で確認しておくとスムーズです。

3.今、困っていることから話す

準備ができそうなら、相談したいことを短くメモしておきましょう。例えば、「治療費」「仕事」「医師への質問」と見出しを付けるだけでも十分です。

病気や治療について分かっている範囲、現在の生活状況、何に一番困っているかを伝えます。資料を用意できていなくても、相談を先延ばしにする必要はありません。必要な情報や持ち物は、予約時に確認してください。

相談の最後に「次にすること」を確認しよう

話をした後は、「次の診察で確認すること」「制度について問い合わせる窓口」「家族や職場と話し合うこと」など、次の行動を一緒に整理すると役立ちます。一度に全てを解決しようとせず、今必要なことから進めましょう。

近くの相談先が見つからないときは、国立がん研究センターが運営する「がん情報サービスサポートセンター」でも、相談先探しを手伝ってもらえます。電話やチャットの受付方法は、公式案内で確認できます。

がん相談支援センターは、答えを準備してから訪れる場所ではありません。
治療や暮らしについて迷ったとき、気持ちを話したいときに、相談員と一緒に考えるための窓口です。困りごとを一人で抱え込む前に、まずは連絡してみてはいかがでしょうか。

オンラインでの情報収集や相談には、IROHAも

がんに関する情報を自分のペースで調べたいときや、相談前に気持ちや疑問を整理したいときは、がんの情報・相談サービス「IROHA」も活用できます。医師の解説、患者や家族の体験談を読めるほか、AIコンシェルジュに不安を話し、情報や相談先を探すことができます。必要に応じて、専門家やクリニックへの相談につながるサポートも案内しています。

がん相談支援センターと併せて、自分に合った情報収集や相談の方法を見つけていきましょう。

出典:国立がん研究センターが運営する「がん情報サービス」(「がん相談支援センター」とは、「がん相談支援センター」で相談できることの例と利用者の声、がん相談支援センターって、どんなところ?、がん相談支援センターの探し方、がん情報サービスサポートセンターのご案内)(情報確認日:2026年10月29日)

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