がんの治療中、日常生活をどう続けるかは、患者さんと家族にとって非常に大きな課題です。「何を食べればいいのか」「運動してもいいのか」「家族にどう関わればいいのか」——こうした問いに答える情報は、治療情報に比べて少ないのが現状です。
萬院長は、食事・生活習慣・メンタルを「がん治療の土台を整える要素」として非常に重視しています。ただし、これらは単独でがんを治す魔法ではないという立場も明確にしています。
食事:土台を整える最も身近な手段
萬院長の食事に対する考え方は、「何を食べるか」よりも「何のために食べるか」に重点が置かれています。
食事は、がんを壊す治療の効果を引き出す「土台」です。土台が崩れていれば、どんな治療も効きにくくなる。逆に、土台が整っていれば、治療が活きやすくなる。
萬院長が特に注目しているのは、糖の管理です。がん細胞は糖をエネルギー源として多く使う傾向があります(ワールブルク効果)。精製糖質(砂糖・白いご飯・パンの過剰摂取)を控えることは、多くの統合医療の場でも推奨されています。
免疫の土台を整える食事の考え方
- 精製糖質・加工食品を減らす(がん細胞のエネルギー源を制限)
- 野菜・発酵食品・良質なタンパク質を中心に
- 腸内環境を整えることで免疫を支える
- 治療中は体重・筋肉量の維持を優先する
- 「何かを食べない」より「何を食べるか」を意識する
重要なのは、患者さんに罪悪感を与えないことです。萬院長は「あなたの食生活が悪いからがんになった」とは絶対に言わないと言います。食事は「改善できること」であり、「責められるべきこと」ではありません。
運動:免疫を維持するための適度な活動
がんの治療中の運動については、「安静にすべき」と考える方も多いですが、萬院長は適度な運動が免疫機能の維持に寄与すると考えています。
- ウォーキング・軽いストレッチなどの有酸素運動は継続推奨
- 筋肉量の維持は治療継続力(治療に耐える体力)に直結する
- 動けない日は焦らず、動けるときに少しずつ体を動かす
- 副作用が強い時期は無理をせず、担当医の指示に従う
「治療中は何もしてはいけない」という思い込みが、体力低下・免疫低下・気力の喪失を招くことがあります。「できる範囲で体を使い続けること」が、長い治療を支える力になります。
家族との関係:伝えること・頼ること
がんの治療中、家族との関係は大きく変化します。「心配をかけたくない」「迷惑をかけたくない」という思いから、自分の状態を抱え込んでしまう患者さんも少なくありません。
萬院長は、海外の統合医療センター(特にメキシコ型の統合医療)が取り組む「家族ぐるみの治療」の考え方に共感しています。治療は患者さんだけのものではなく、家族も含めた「生活環境の整備」が回復に影響するという視点です。
治療中に家族と共有したいこと
- 治療の内容・スケジュール・副作用の見通しを共有する
- 「手伝ってほしいこと」「一人でやりたいこと」を明確に伝える
- 家族も悩んでいることを理解し、一緒に情報を整理する時間をつくる
- IROHAのAIナビを家族と一緒に使い、情報の共通理解を作る
日常生活改善は「治療の土台」であって「代替」ではない
最後に、萬院長が強調する重要なポイントを再確認します。
食事・運動・家族との関係の改善は、がん治療の「土台」です。それだけで治療に代わることはできません。がんを壊す治療と組み合わせてこそ意味が出る場合があるというのが萬院長の立場です。
日常生活を整えることは、治療効果を高め、副作用を乗り越え、長い治療期間を支える力を育てることにつながります。一歩ずつ、できることから始めてみてください。