スキルス胃がんと言われると、次々に検査の予定が入り、「何のための検査なのか」「結果はいつわかるのか」と落ち着かない日々が続くかもしれません。この記事では、検査の流れと、結果を待つあいだにできることを整理します。

検査の流れ

胃がんの検査は、大きく「がんかどうかを確かめる検査」と「どこまで広がっているかを調べる検査」に分かれます。

  • 上部消化管内視鏡(胃カメラ):胃の中を直接観察し、病変の場所や範囲を確認します。
  • 生検・病理検査:組織を少し採り、顕微鏡でがんかどうか、どんな性質のがんかを調べます。
  • CT検査:がんと確定したあと、進行の程度を調べるために、通常は造影剤を使ったCTを行います。胃のまわりのリンパ節や、離れた臓器への広がりを確認します。
  • 審査腹腔鏡・腹腔洗浄細胞診:腹膜播種が疑われる場合などに、全身麻酔でおなかの中を直接観察したり、おなかの中を洗った液にがん細胞がいないかを調べたりします。
  • PET検査:CTなどで判断しにくい場合に追加されることがあります。全員が必ず受ける検査ではありません。

このほか、切除が難しい進行・再発胃がんでは、薬の選び方に関わる検査(HER2、PD-L1、CLDN18.2、MSI/MMRなど)が行われます。どの検査を行ったか、結果はどうだったかを確認しておきましょう。

なぜ、こんなに検査が必要なの?

治療の方針は、手術によって根治を目指せる状態か、切除が難しい状態かによって大きく変わります。スキルス胃がんは広がりが画像だけではわかりにくいことがあるため、複数の検査を組み合わせて、できるだけ正確に状態を確かめます。検査が多いのは、あなたに合った治療を選ぶための準備です。

結果を待つあいだにできること

  • 聞きたいことをメモする:診察の時間は限られています。IROHAの「医師への質問」リストから選んで、メモにしておくと安心です。
  • 家族や身近な人と共有する:説明をいっしょに聞いてもらうと、あとで聞き漏れを確認できます。
  • 体調の変化を記録する:食べられた量、体重、痛みや吐き気などをメモしておくと、診察で伝えやすくなります。
  • 食事と睡眠を大切にする:無理のない範囲で、食べられるものを少しずつとりましょう。食事がとりにくいときは、栄養について相談できます。
  • セカンドオピニオンを考えるなら早めに相談:受ける時間的な余裕があるか、どんな資料が必要かを担当医に確認しましょう。

不安な気持ちは、自然なことです

結果を待つ時間は、多くの人にとっていちばんつらい時間です。眠れない、食欲がない、考えがまとまらないといった状態になるのは、自然な反応です。気持ちの整え方については、「告知のあと、心と暮らしを整えるために」もご覧ください。

全国のがん診療連携拠点病院などにある「がん相談支援センター」では、検査や治療のこと、セカンドオピニオン、生活のことなどを、患者さんや家族が無料で相談できます。

出典(情報確認日:2026年9月30日)
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療を代替するものではありません。症状や治療については、必ず担当医・医療スタッフにご相談ください。症状が急に悪化したときは、次の予約日を待たずに治療を受けている医療機関へ連絡してください。